オンライン決済の代表格!ハネっかえり共が立ち上げた「PayPal」の歴史(後編)
1999年、ピーター・ティールやマックス・レブチンらは、紆余曲折を経てオンライン決済「PayPal」にたどり着きました。
一方のイーロン・マスクも「X.com」を設立し、同様の分野に参入。
一時は消耗合戦になりましたが、2000年に両社は統合。同じ方向を進むことを決定しました。
ところがその後、社内で内紛が勃発。CEOのイーロン・マスクは旅行中に解任され、辞めていたティールがカムバック。
さらには、会社の外側まで騒がしくなってきました。
当時のPayPalは急成長していたものの、損失も膨れ上がっていました。
クレジットカード詐欺とも戦わなければならず、カスタマーサポートにも莫大なコストがかかります。
ルイジアナ州がPayPalの使用を一時的に禁止したり、Mastercardは「チャージバック」のあまりの多さに、PayPalから手を引こうと脅してくるなど、問題は山積み。
チャージバックとは、名前の通り「クレジットカードの支払いを取り消す」こと。第三者による不正利用などがあった場合などに、加盟店側が売上金の取り消しを余儀なくされます。
カード利用者の保護を目的とした仕組みで、あまりにPayPalによる不正が多く、チャージバックが増えすぎてしまったというわけです。
さらに大きな問題が、プラットフォームたるeBayがPayPalをよく思っていなかったこと。