国内最強の決済サービス「Suica」普及の歴史④
(前回からの続き)
システム上の理由から、事前には一枚も発行されず、ぶっつけスタートとなったSuica。
2001年11月18日のスタートからわずか19日で発行枚数は100万枚を超え、2ヶ月後には、2倍の200万枚を突破。
さらに、2002年10月には500万枚を超え、目覚ましいまでのロケットスタートを切ったのでした。
その後も、2004年10月に1,000万枚、2007年4月に2,000万枚を超え、直近の2019年3月には7,587万枚という数字に。
爆発的な普及にともなって、Suicaを使えるエリアも拡大します。
2002年には東京モノレールやりんかい線でも使えるようになり、さらに仙台、新潟とSuicaを使える駅が増えていったのです。
Suicaの大成功を受けて、JR各社(東日本以外)をはじめ、日本全国で鉄道会社によるICカードシステムの導入が進んでいきました。
2007年3月18日には、首都圏の私鉄、地下鉄やバスの事業者が統合してICカード「PASMO(パスモ)」を導入。
同時にSuicaとの相互利用もスタートしました。
これによって、首都圏では約1,740の駅と約4,500台のバスが、SuicaとPASMOのどちらか一枚さえあれば、利用できるようになったのです。
2004年3月22日には、電子マネーサービスも開始します。