日本の決済サービスはどう使われている?クレカ・デビット・電子マネーの統計まとめ
前回まで「国内クレジット産業がどんな経緯をたどったのか」について整理しました。
今回のエントリでは、結果として出来上がった日本のクレジットカード業界が、どのくらいの規模にあるのか、実際の統計値をグラフ化したいと思います。
その中で、避けては通れないのがデビットカードと電子マネーの二つ。エントリの後方では、これらの取扱高などについてもまとめています。
まず押さえたいのは、国内クレジットカード全体の取扱高推移です。
情報ソース:「経産省 特定サービス産業動態統計調査」
取扱高は大きく「販売信用業務(要するに買い物)」と「消費者金融業務(リボ払いなどの消費者ローン)」に分けられます。
興味深いのは、かつては結構な割合を占めていた消費者金融業務の取扱高が減っていること。直近では1.75兆円ほどで、ピーク時(2005)の3分の1以下です。
クレジットカード全体の取扱高は伸び続けており、2018年には59兆円に迫っています。(別統計によると、2018年は67兆円近く)