ノーコードの大本命?Webサイト作成「Wix」創業〜IPOまで
ホームページを簡単に作成できるWebサイトビルダー「Wix」。日本でも名前をご存知の方は多いだろう。イスラエルで創業し、15年の歴史がある。
今もCEOを務める創業者アヴィシャイ・アブラハミ(Avishai Abrahami)は連続起業家で、1994年に設立した「AIT」など、起業と売却を数度くり返した。
そして2006年にWixを創業。2013年にはNASDAQ市場へ上場させた。現在のユーザー数は実に2億人。世界で最も成功したWebサイト作成ツールと言える。
世間では今、「ノーコード」が持てはやされている。世界中でITエンジニアは不足している。そこで、コードを書かずともソフトウェアを作れるようにするというのがノーコードのコンセプトだ。
この領域において、Wixはベテラン企業といっていい。長年、Webサイトを「ノーコード」で構築するツールを提供してきたのだ。彼ら自身もそれに自覚的で、ノーコードに特化したソリューションを増やしている。
今回の前編記事では、Wixがどのように創業したかという歴史を深掘りする。そして次回の後編記事で、同社の成長戦略について詳しくご紹介したい。