テロ対策から製菓会社の利益向上まで?謎多き上場企業「Palantir」(前編)
今回特集するのは、米国のソフトウェア企業「Palantir」だ。
「データ駆動型の事業運営と意思決定を可能とする先進的プラットフォ ームを構築する」としており、米国陸軍などパブリックセクターと契約していることでも知られる。
創業者は、米国のテクノロジー産業ではその名を知らないものはいないピーター・ティール。「PayPalマフィア」の筆頭的存在で、Facebookをはじめ名だたる企業に投資してきた。
Palantirは2020年にニューヨーク証券取引所への上場を果たし、時価総額は現在469億ドルにのぼる。上場して数カ月で株価が数倍になるなど、市場からの注目度も高い企業だ。
今回の前編では、Palantirがどのように生まれ、上場するまでに至ったかについてコンパクトにご紹介する。そして次回の後編で、上場後のPalantirがどのような成長ストーリーを描いているかを紐解く。