事業内容
良品計画は、自社ブランド「無印良品」および「MUJI」の販売を中心に展開している企業です。このブランドでは、商品の企画開発から商品調達、流通加工、直営店での小売までを手がけています。また、ライセンスドストアを通じて「無印良品」および「MUJI」製品の供給も行っています。
さらに、良品計画は「Café&Meal MUJI」ブランドでの飲食販売、キャンプ場の運営、住宅の販売、「IDEE」ブランド商品の販売など、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業は、国内外で幅広く展開されており、特に東アジア、東南アジア・オセアニア、欧米地域での事業が注目されます。
国内では、良品計画自身が販売、飲食販売、キャンプ場の運営を行い、MUJI HOUSEが住宅販売を担当しています。東アジアでは、香港、上海、台湾、韓国において販売および飲食販売を展開。東南アジア・オセアニア地域では、シンガポール、マレーシア、タイ、オーストラリア、インド、フィリピン、ベトナムで販売を行っています。欧米では、複数の国で販売を実施し、フィンランドでは販売と飲食販売を手がけています。
また、良品計画は「MUJI」の商品に関する調査及び品質管理を、MUJI Global Sourcing Private Limited、愛姆吉斯(上海)貿易有限公司、MUJI GLOBAL SOURCING VIETNAM COMPANY LIMITEDが担当しています。これらの事業を通じて、良品計画は世界中でその存在感を示しています。
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経営方針
良品計画は、その企業理念に基づき、持続可能な社会の実現に貢献する成長戦略を推進しています。同社は、「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」の実現を目指し、資源循環型・自然共生型の社会への貢献を事業の核として位置づけています。この理念の下、二つの使命を掲げています。第一に、日常生活の基本商品群を誠実な品質と倫理的な視点から開発し、手に取りやすい価格で提供すること。第二に、店舗を地域のコミュニティセンターとして位置づけ、地域課題の解決に貢献することです。
経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響や世界的な資源価格の高騰など、不透明な状況が続いています。これらの状況下でも、良品計画は社会や地球環境に配慮した商品やサービスの提供を通じて、社会全体の課題解決に取り組んでいます。
中期経営計画においては、2030年までのビジョンを策定し、その実現に向けた基盤固めを進めています。2022年度からの3年間を重点項目の実施期間と位置づけ、商品力の強化、出店拡大、組織面の強化、店舗の人材育成に注力しています。特に、海外事業の成長や国内外での出店効果により、増収を計画しており、営業利益の向上も見込んでいます。
さらに、中央集権型・管理統制型の組織から自律分散型の組織への転換を図り、多様な価値観を取り入れた組織風土の活性化を目指しています。これらの取り組みを通じて、良品計画は持続的な成長を実現し、2030年ビジョンの達成を目指しています。