事業内容
ニトリホールディングスとそのグループ企業は、主に二つの事業セグメントに分かれています。一つ目はニトリ事業で、これには家具・インテリア用品の開発、製造、販売が含まれます。また、不動産賃貸業、広告サービス、物流サービスなどの事業も展開しています。二つ目は島忠事業で、家具・インテリア雑貨やホームセンター商品の販売を行っています。
ニトリホールディングスグループは、連結子会社31社と持分法適用会社1社から構成されており、多岐にわたるサービスを提供しています。例えば、㈱ニトリはニトリ事業の中核を担い、㈱ホームロジスティクスは物流サービスを、㈱島忠は島忠事業の中心として活動しています。また、海外展開も積極的に行っており、NITORI USA, INC.やNITORI FURNITURE VIETNAM EPEなど、アジアやアメリカにおいても事業を展開しています。
さらに、㈱カチタスを持分法適用関連会社としており、中古住宅の再生販売事業も手がけています。これらの事業を通じて、ニトリホールディングスグループは幅広い顧客ニーズに応える商品とサービスを提供し続けています。
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経営方針
ニトリホールディングスは、住まいの豊かさを世界中の人々に提供するという長期ビジョンを掲げ、その実現に向けた成長戦略を推進しています。同社は、2032年度に3,000店舗、売上高3兆円を目指す壮大な目標を設定しており、2025年度には買上客数2億人以上を達成することを中間目標としています。
成長戦略の柱として、事業領域の拡大と顧客支持の獲得、グローバルチェーン展開の加速、サプライチェーンマネジメント・IT・組織戦略によるビジネス基盤改革、ビジネス領域拡大に向けたM&Aやアライアンスの推進、そして社会課題解決とロマン実現を両立するサステナビリティ経営を挙げています。
具体的には、国内外での店舗数拡大を図り、特に中国やASEAN地域での出店を加速させる計画です。また、デジタルテクノロジーを活用した「製造物流IT小売業」への進化や、顧客中心の経営を強化するためのアプリ会員数の増加など、顧客との接点強化にも注力しています。
これらの戦略を通じて、ニトリホールディングスは、事業活動に関わる全ての人々との信頼関係を構築し、社会における共有価値の創出と相互繁栄を目指しています。同社は、中期経営計画に基づき、事業領域と地域の拡大、顧客中心の経営、グローバルサプライチェーンマネジメント戦略の3つの重点課題に取り組んでおり、これらの戦略的取り組みにより、中長期的な成長を目指しています。