事業内容
神姫バス株式会社とそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、自動車運送、車両物販・整備、不動産、レジャーサービス、旅行貸切などが含まれます。
自動車運送セグメントでは、神姫バス株式会社が乗合旅客運送とその受託を行い、神姫ゾーンバス株式会社や株式会社ウイング神姫が乗合旅客運送を提供しています。また、神姫トラストホープ株式会社は自動車の運転・保守管理を、神姫タクシー株式会社は乗用旅客運送を、神姫逓送株式会社は貨物運送を手掛けています。
車両物販・整備セグメントでは、神姫産業株式会社と神姫商工株式会社が車両の部品・タイヤ販売や車両の修理等を行っています。
不動産セグメントでは、神姫バス株式会社が不動産の賃貸を、神姫バス不動産株式会社が建築、不動産の売買、仲介、管理、車両等の清掃及び警備業を提供しています。
レジャーサービスセグメントでは、神姫バス株式会社がツタヤFC事業を展開し、神姫フードサービス株式会社が高速道路の売店等での物販を含む飲食業を行っています。
旅行貸切セグメントでは、神姫バス株式会社、神姫観光株式会社、株式会社神姫トラベルが旅行事業を提供し、神姫観光株式会社は貸切旅客運送も手掛けています。
その他の事業としては、経営受託、物品販売、広告代理、Webサービス、保育、介護事業、農作物販売、経営管理業、輸送関連サービス等があります。これらの事業を通じて、神姫バス株式会社グループは多岐にわたるサービスを提供し、地域社会のニーズに応えています。
経営方針
神姫バス株式会社は、そのグループ企業と共に、多様な事業を展開しており、自動車運送、不動産、レジャーサービス、旅行貸切など幅広いセグメントにおいて事業を行っています。同社は、「地域共栄 未来創成」という企業理念のもと、地域の発展と共に企業価値を向上させることを基本方針としています。この理念に基づき、2030年に向けた「グループ構想2030」を策定し、「まちづくり・地域づくり企業」への進化を目指しています。
同社は、コロナ禍を契機としたライフスタイルや価値観の変化、不透明な国際情勢、物価高騰、労働力人口の減少など、厳しい事業環境の中で、2024年度の中期経営計画達成に向けて様々な取り組みを実施しています。その基本方針は、「利益水準の回復と事業構造改革」であり、重点戦略として神戸エリアでの路線拡充、観光周遊バスの充実、中山間地での交通体系転換、不動産業の拡大、不採算事業の再編や売却、そして人材・環境・デジタル分野への成長投資の実行を挙げています。
また、自動車運送業においては、移動需要の回復傾向に対応し、路線再編や事業拡大、神戸空港へのアクセス向上などに取り組んでいます。不動産業では、住宅部門の事業エリア拡大や販売強化、建設部門での人材採用・育成、賃貸部門での収益物件への投資継続を進めています。旅行貸切業では、インバウンド需要の獲得や国内旅行需要の確実な取込み、ヘルスツーリズムのブランド化などに力を入れています。
神姫バス株式会社は、これらの戦略を通じて、地域に不可欠な「まちづくり・地域づくり企業」への進化を目指し、地域の移動を支え、暮らしを豊かにすることで、地域価値の向上に貢献しています。