事業内容
SGホールディングスグループは、純粋持株会社であるSGホールディングスを中心に、連結子会社139社、持分法適用の関連会社2社から構成されています。同社グループは、「デリバリー事業」、「ロジスティクス事業」、「不動産事業」を主軸に、これらに付随する「その他」の事業を展開しています。
デリバリー事業では、宅配便を中心に、日本全国をカバーするネットワークを活用した物品輸送サービスを提供しています。この事業では、佐川急便株式会社をはじめとする関連会社が、大型家具や家電などの大型荷物の取り扱いも可能な物流施設・ネットワークを構築し、効率的かつ柔軟な物流サービスを実現しています。
ロジスティクス事業では、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)、国際輸送、海外現地物流などを提供しています。この事業は、顧客企業のサプライチェーンを最適化するための物流システムの構築提案や、倉庫管理システム(WMS)による業務情報の可視化、マテリアルハンドリングの導入などを通じて、効率的な流通加工・倉庫運営を追求しています。
不動産事業では、物流施設を中心に不動産の開発、賃貸、管理などを行っており、物流ソリューションの競争力向上に寄与しています。この事業では、物流効率の最適化を進めるための施設開発や、再生可能エネルギー供給なども手がけています。
その他の事業としては、輸送に関わる損害保険の代理店事業、トラック燃料の販売、輸送車両の整備・販売、物流システムの開発・運用など、デリバリー事業及びロジスティクス事業を支える様々なサービスを提供しています。
SGホールディングスグループは、これらの事業を通じて、法人顧客の様々なニーズに応える総合的な物流ソリューションを提供し、物流業界における競争力の強化を目指しています。
特集記事
経営方針
SGホールディングスは、2023年3月期から2025年3月期までの中期経営計画「SGH Story 2024」を推進しています。この計画では、総合物流ソリューションの高度化、経営資源の拡充、ガバナンスのさらなる高度化を重点戦略として掲げています。同社は、物流業界における不安定な事業環境や、EC市場の拡大に伴う宅配便需要の増加、労働需給のひっ迫などの課題に対応するため、これらの戦略を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
具体的には、総合物流ソリューションの高度化に向けて、脱炭素や社会・環境課題解決に貢献するサービスの推進、TMS・3PLネットワークの拡充、国際・海外向けサービスの強化、宅配便サービスの向上と効率化を進めています。また、競争優位を創出するための経営資源の拡充として、国内外の輸配送ネットワークの強化、人的資本への投資、DXへの投資による競争優位の創出、オープンイノベーションによる新たな価値の創造に取り組んでいます。さらに、ガバナンスの高度化を進めることで、グローバル化に対応した管理体制の構築やコンプライアンスの継続的な強化を目指しています。
これらの取り組みを通じて、SGホールディングスは、2025年3月期の営業収益1兆6,500億円、営業利益1,600億円、親会社株主に帰属する当期純利益1,050億円を目標としています。同社は、中期経営計画の推進により、持続可能な成長を実現し、次世代の競争優位性を創出することを基本方針としています。