事業内容
丸運株式会社とその20の子会社から成る丸運グループは、幅広い物流サービスを提供しています。主要な事業セグメントには、貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流、テクノサポート、その他事業が含まれます。
貨物輸送セグメントでは、区域輸送、特別積合せ輸送、環境リサイクル、重量品輸送・搬出入・据付、引越、保管、鉄道コンテナ輸送、海上コンテナ輸送、航空輸送、梱包、構内請負作業、食品低温物流など、多岐にわたるサービスを提供しています。このセグメントには、丸運ロジスティクス東北、日昭丸運、丸運産業などの子会社が含まれます。
エネルギー輸送セグメントでは、石油輸送、LPG輸送、潤滑油・化成品の輸送及び保管業務などを行っており、丸運トランスポート札幌、静岡石油輸送などの子会社が活動しています。
海外物流セグメントは、海上コンテナ輸送、国際航空貨物輸送、国際海上貨物輸送、輸出入通関業務などを手掛け、丸運国際貨運代理(上海)有限公司、丸運安科迅物流(常州)有限公司などの子会社がこの分野で事業を展開しています。
テクノサポートセグメントでは、油槽所等の構内作業に関連する事業を提供し、丸運テクノサポートが主要な会社です。
その他事業セグメントには、不動産賃貸業、損害保険代理業、事務代行業などが含まれ、丸運サービス、丸運ビジネスアソシエイトがこれらのサービスを提供しています。
これらの事業セグメントを通じて、丸運グループは物流のあらゆる面で包括的なサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。
経営方針
丸運株式会社は、複雑化する経営環境の中で、持続可能な成長を目指しています。同社は、「2030丸運グループ長期ビジョン」を策定し、営業収益600億円以上、経常利益20億円以上の達成を目標に掲げています。このビジョンの実現に向け、営業強化分野と次期成長分野への積極的な投資を計画しており、M&Aを含む120億円の投資を予定しています。
同社は、貨物輸送とエネルギー輸送の両輪経営を継続し、物流エキスパート企業としての地位を確立することを目指しています。具体的には、国内一般貨物を基盤に、素材の国内外一貫物流の強化、リサイクル物流分野、機工分野、食品流通分野、潤滑油化成品等の危険物保管分野への積極的な投資を通じて成長を追求します。また、石油輸送の減少に対しては、安全を確保しつつ効率化を推進する方針です。
2023年度を初年度とする第4次中期経営計画では、長期ビジョン達成のための基礎固めとして、提案営業力とコスト競争力の強化を着実に実行します。また、2024年問題にも適切に対応し、次期成長分野の拡大に向けた積極的な投資を実行する予定です。
さらに、ESG経営にも注力し、サステナブルな社会を支える総合物流企業として、持続的な企業成長と企業価値向上を図っています。2030年度のCO2排出量を2019年度比20%以上削減することや、運輸安全の向上、労働安全衛生の向上、ダイバーシティの推進、コンプライアンスの徹底など、6つの重点目標を設定しています。
これらの戦略を通じて、丸運株式会社は、変化する経営環境に対応しつつ、新たな成長機会を追求し、企業価値の向上を目指しています。