事業内容
京福電気鉄道株式会社は、京阪ホールディングス株式会社の連結子会社であり、自社および子会社7社で構成されるグループ企業です。同社グループは、運輸業、不動産業、レジャー・サービス業を主たる事業セグメントとしています。
運輸業では、鉄軌道事業を中心に、バス運送事業を京都バス株式会社、京福バス株式会社が、タクシー事業をケイカン交通株式会社、福井交通株式会社が展開しています。これらの事業を通じて、地域の交通インフラとしての役割を担っています。
不動産業においては、不動産販売事業を京福電気鉄道株式会社と株式会社京福コミュニティサービスが、不動産賃貸事業を京福電気鉄道株式会社、三国観光産業株式会社、株式会社京福コミュニティサービスが手掛けています。これにより、住宅や商業施設の提供を通じて、地域社会の発展に貢献しています。
レジャー・サービス業では、物販業を京福電気鉄道株式会社と京福商事株式会社が、ホテル業を三国観光産業株式会社と株式会社京福コミュニティサービスが、水族館業を三国観光産業株式会社が、広告代理店業を京福商事株式会社が展開しています。これらの事業を通じて、観光や地域の魅力向上に貢献しています。
京福電気鉄道株式会社は、これらの多岐にわたる事業を展開することで、地域社会の発展と利便性の向上に努めています。
経営方針
京福電気鉄道株式会社(以下、同社)は、京都と福井を中心に運輸業、不動産業、レジャー・サービス業を展開しています。同社グループは、安全・安心をブランドの礎とし、社会貢献を経営理念に掲げています。経営姿勢としては、安全・安心・感動を提供し、進取の精神で日々進化し続けること、人と自然を敬愛することを挙げています。
中期経営計画においては、2019年に策定された計画が新型コロナウイルスの影響で2021年に打ち切られましたが、2022年度には営業利益、経常利益、当期純利益が過去最高を記録しました。これを受け、同社は2023年5月に「京福グループ中期経営計画2025」を発表し、2023年度から2025年度にかけての成長戦略を明らかにしました。この計画では、コロナ禍からの転換を図り、新しい事業環境に適応しつつ、安定的な経営を目指します。具体的には、運輸業における安全マネジメントの継続、新型車両の導入、バリアフリー化の推進、電気バスやユニバーサルデザインタクシーの導入などが挙げられます。
不動産業では、収益物件の取得や賃貸住宅の展開拡大、地域密着型の宅地分譲事業の強化などを進めています。レジャー・サービス業では、施設運営体制の強化や観光資源の掘り起こし、AIの活用による情報機能の充実などを行っています。
これらの取り組みを通じて、同社は地域インフラとしての重要性を高め、沿線地域の魅力を深耕・発信し、地域のにぎわいづくりに貢献することを目指しています。また、環境負荷の低減や自然災害への備えを通じて、持続可能で強固な組織体を目指す方針です。