事業内容
阪急阪神ホールディングスは、純粋持株会社として、子会社145社及び関連会社65社を有し、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、都市交通事業、不動産事業、エンタテインメント事業、情報・通信事業、旅行事業、国際輸送事業、その他の事業で構成されています。
都市交通事業では、阪急電鉄株式会社や阪神電気鉄道株式会社をはじめとする鉄道事業、阪急バス株式会社や阪神バス株式会社による自動車事業、流通事業としてのエキ・リテール・サービス阪急阪神や阪急スタイルレーベルズなどがあります。
不動産事業は、賃貸事業や分譲事業等を手掛ける阪急阪神不動産株式会社、ホテル事業として阪急阪神ホテルズ株式会社などが展開しています。
エンタテインメント事業では、スポーツ事業として阪神タイガース株式会社、ステージ事業として宝塚クリエイティブアーツ株式会社や梅田芸術劇場株式会社が活動しています。
情報・通信事業には、アイテック阪急阪神株式会社やユミルリンク株式会社が含まれます。
旅行事業は、株式会社阪急交通社が主体となっています。
国際輸送事業では、阪急阪神エクスプレス株式会社や阪急阪神ロジパートナーズ株式会社が中心となり、グローバルな物流サービスを提供しています。
その他の事業としては、建設・環境事業のハンシン建設株式会社、広告代理・制作事業の阪急阪神マーケティングソリューションズ株式会社、人事・経理代行業の阪急阪神ビジネスアソシエイト株式会社、グループカード事業の阪急阪神カード株式会社、グループ金融業の阪急阪神フィナンシャルサポート株式会社などがあります。
これらの事業を通じて、阪急阪神ホールディングスは多岐にわたるサービスを提供し、幅広い顧客ニーズに応えています。
経営方針
阪急阪神ホールディングスは、都市交通、不動産、エンタテインメント、情報・通信、旅行、国際輸送の6つの事業を核として、グループ全体の有機的な成長を目指しています。同社は、鉄道事業を基盤に、住宅や商業施設の開発、阪神タイガースや宝塚歌劇などのエンタテインメント提供を通じて、沿線地域の質の高い「まちづくり」に貢献してきました。これらの活動を通じて、安心・快適な生活と夢・感動を提供し、社会に新たな価値を創造しています。
同社は、サステナビリティ宣言を発表し、ESG(環境・社会・企業統治)に関する取り組みを推進しています。この宣言には、安全・安心の追求、豊かなまちづくり、未来へつながる暮らしの提案、一人ひとりの活躍、環境保全の推進、ガバナンスの充実といった6つの重要テーマが定められており、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
また、同社は2022年5月に「長期ビジョン-2040年に向けて-」を策定し、大規模プロジェクトの利益貢献や阪急阪神DXプロジェクトの推進などを通じて、長期的な企業価値の向上を目指しています。2030年度の経営目標として、事業利益1,300億円+α、有利子負債/EBITDA倍率5倍台、ROE中長期的に7%水準を掲げています。
さらに、中期経営計画では、コロナ前の成長軌道に回帰し、長期ビジョンの実現に向けた基盤を固めることを目標にしています。2025年度には、事業利益1,180億円、親会社株主に帰属する当期純利益750億円を見込んでおり、株主還元にも注力しています。
阪急阪神ホールディングスは、これらの戦略を通じて、持続的な成長を目指し、地域社会と共に発展する企業グループを目指しています。