チームスピリット【4397】 グロース(内国株式)

ERPのフロントウェア「チームスピリット」を中心に、勤怠管理、工数管理、経費精算などのSaaS事業、プロジェクト原価管理やアサイン管理のアドオンサービス、導入支援のプロフェッショナルサービスを展開。

チームスピリット【4397】 グロース(内国株式)

ERPのフロントウェア「チームスピリット」を中心に、勤怠管理、工数管理、経費精算などのSaaS事業、プロジェクト原価管理やアサイン管理のアドオンサービス、導入支援のプロフェッショナルサービスを展開。

事業内容

チームスピリットは、そのミッション「すべての人を、創造する人に。」とビジョン「個を強く。チームを強く。」のもと、ERP(Enterprise Resource Planning)のフロントウェアとしてのSaaS(Software as a Service)事業を展開しています。同社の主力製品である「チームスピリット」は、勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議、カレンダー、SNSなど、従業員が日常的に利用する業務システムを一つに統合したクラウドサービスです。これにより、企業は法制度改正に伴うシステム改造や情報セキュリティ対策の手間から解放され、使い慣れた機能を変更することなくERPのリプレイスが可能になります。

また、同社は「チームスピリット」の導入や運用に関して、ユーザー企業を有償で支援するプロフェッショナルサービスも提供しています。これにはスポットサポートやプレミアサポートが含まれ、顧客の本番稼働や着実な運用のために、担当コンサルタントが実施する支援業務です。

さらに、アドオンサービスとして「プロジェクト原価管理」や「アサイン管理」サービスを提供しており、これらは「チームスピリット」と組み合わせて使用することで、プロジェクト型ビジネスの原価管理やタレントアサインメントの最適化を実現します。

チームスピリットのビジネスモデルは、サブスクリプション型リカーリングレベニューモデルに基づいており、使用した期間に応じたサービス料をユーザー人数分のサブスクリプションとして課金することで、安定性と成長性を両立しています。また、シングルソース・マルチテナント形式により、顧客価値の最大化とコストダウンを実現しています。

2023年8月末時点での「チームスピリット」の契約ライセンス数は456,716ライセンス、契約社数は1,800社に達しており、日本の労働生産性向上や多様なワークスタイルのサポートに貢献しています。

特集記事

経営方針

チームスピリットは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の波に乗り、企業の働き方改革を支援するERPフロントウェア「チームスピリット」を中心に展開しています。同社の成長戦略は、エンタープライズ市場への積極的な展開、ミッド・スモール市場での成長再加速、優秀な人材の確保と育成、製品の知名度向上と契約ライセンス数の拡大、そして中長期的な収益性の向上と安定したキャッシュフローの創出に焦点を当てています。

エンタープライズ市場では、手組みのスクラッチシステムやカスタマイズされたパッケージシステムを「チームスピリット」でリプレイスすることにより、市場開拓を進めています。この戦略は、中長期的な企業価値と株主価値の向上に資すると位置付けられており、戦略的な先行投資を増大させる方針です。

一方、ミッド・スモール市場では、競合の存在と成長率の鈍化に対応するため、製品の運用利便性向上や機能強化、インサイドセールスやWebマーケティングの強化を通じて成長を再加速させる施策を推進しています。

人材面では、優秀で意欲的な人材の採用と定着、適切な目標管理と人事評価、職位や職務に応じた研修を通じて、人材の教育・育成に力を入れています。

さらに、「チームスピリット」の知名度向上と契約ライセンス数の拡大にも注力しており、戦略的かつ積極的なPR・マーケティング活動、セールス活動を展開しています。これらの取り組みは、中長期的な収益性の向上と安定したキャッシュフローの創出を目指しており、2026年8月期には営業利益率15%以上を目標としています。

チームスピリットの成長戦略は、変化を恐れず自ら変化を創り出すことを経営方針の根幹とし、全てのステークホルダーの成功を実現することを目指しています。