ロシアの軍事侵攻で日本の産業はどうなる 日ロ貿易の現状から考察
ロシアのウクライナ侵攻により、ロシア市場に展開していた企業が出荷停止や店舗閉鎖を決定している。だが、日本国内での影響はまだ限定的だ。
ロシアの輸出総額は2019年で4,197億ドルだ。そのうち、ロシア最大の貿易相手国は中国である。
ロシアの主な輸出品は、原油、製油、天然ガス、石炭、小麦、鉄などとなっている。
他方、輸入総額は2,426億ドルだ。主な輸入品は自動車や資料部品、医薬品、放送機器、航空機、コンピュータなどである。
こうして見ると、日本とロシアは経済的に関係が薄いようにも見える。しかし、今後ロシアへの経済制裁が進むなど危機が深まれば、さまざまな側面で影響が出始めるだろう。
今回は、対ロ貿易や日本企業のロシア進出の状況から、今後の国内産業への影響を考察してみたい。