FedEx Corporation【FDX】 NYSE

フェデックス・コーポレーションは、米国テネシー州メンフィスに本社をおく世界的な運送会社。1965年にイエール大学の大学生だったフレッド・スミスが未来の物流システムに関する論文を書いたのが発端とされる。彼は1971年にフェデラル・エクスプレスを設立し、運送業を開始。1983年には売上高が10億ドルを突破。1994年に「FedEx」を正式にコーポレードブランドとして採用。

FedEx Corporation【FDX】 NYSE

フェデックス・コーポレーションは、米国テネシー州メンフィスに本社をおく世界的な運送会社。1965年にイエール大学の大学生だったフレッド・スミスが未来の物流システムに関する論文を書いたのが発端とされる。彼は1971年にフェデラル・エクスプレスを設立し、運送業を開始。1983年には売上高が10億ドルを突破。1994年に「FedEx」を正式にコーポレードブランドとして採用。

事業内容

沿革・企業概要

FedEx Corporation(フェデックス)は、1997年10月2日にデラウェア州で設立され、「FedEx」というブランドのもと、協力して運営する企業を通じ、輸送、電子商取引、ビジネスサービスを提供している。

製品・サービス

FedExは、「 FedEx Express」、「FedEx Ground」「FedEx Freight」「FedEx Services」の4事業を展開している。

FedEx Express

FedEx Expressは、TNT Express B.V.(以下「TNTエクスプレス」)を含む世界最大のエクスプレス輸送会社である。世界最大の輸送会社であり、220以上の国と地域への時間指定配達を提供し、世界の国内総生産の99%以上を占める市場を結んでいる。

FedEx Ground

FedEx Groundは、小口貨物の地上配送サービスを提供する北米有数のプロバイダーである。米国およびカナダのあらゆる事業所住所に低コストで確実なサービスを提供しており、また、フェデックス・ホームデリバリーサービスを通じて米国内の100%の住宅に家庭用配達を提供している。『FedEx Smartpost』は、FedEx Groundのサービスで、主に米国郵政公社(USPS)を利用して、重量が少なく、時間的な制約が少ない企業から一般消費者への荷物を大量にまとめて配達することに特化したサービスである。

FedEx Freight

FedEx Freightは、あらゆる長さの貨物を対象としたトラック未満貨物(LTL)貨物サービスを提供する北米有数のプロバイダー。顧客のサプライチェーンのニーズを満たすためにスピードが重要な場合は『FedEx Freight Priority』、時間とコストの節約を両立させる場合は「FedEx Freight Economy」というサービスを提供している。また、FedEx Freightではプエルトリコと米領バージン諸島のほとんどの地点への貨物配送サービスも提供している。

FedEx Services

FedEx Servicesは、販売、マーケティング、情報技術、通信、カスタマーサービス、テクニカルサポート、請求書発行・回収サービス、および運輸部門をサポートする特定のバックオフィス機能を提供している。FedEx Servicesのセグメントには、FedEx Office and Print Services, Inc. 、FedEx Office, Inc. 、FedEx Logistics, Inc. 、FedEx Cross Border Technologies, Inc.などが含まれている。

競争力の源泉

FedExは評判が高いだけでなく、働きがいのある会社として広く認知されている。例えば、FedExはFortune誌の「米国で最も働きがいのある会社100社」に選ばれ、Forbes誌の最新の調査では「世界で最も働きがいのある雇用主」の1社にも選ばれている。また、FedExは2018年のFORTUNE誌の「ミレニアルズのための100 Best Workplaces for Millennials(ミレニアルズのための100 Best Workplaces)」リストにも掲載されている。

FedExの高品質のサービスは、質の高い社員から生み出されるものであるから、積極的な改革によって社員の働きやすい環境を整えている。FedExはインクルーシブな職場文化をサポートし、世界中の多様なチームメンバーの教育、採用、育成、昇進に尽力しており、その取り組みが評価されている。例えば、FedExは2019年、Black Enterprise誌の「ダイバーシティのためのベストカンパニー50」の1つに選ばれ、世界的な調査・コンサルティング会社であるGreat Place to WorkとFortune誌の「ダイバーシティのためのベスト・ワークプレイス」の1つに選ばれ、Forbes誌の「ダイバーシティのためのベスト・エンプロイヤー」の1つにも選ばれた。
FedExは全米ゲイ・レズビアン商工会議所および全米ビジネス・インクルージョン・コンソーシアムから2019年の「インクルージョンのためのベスト企業」にも選ばれている。FedExの多様性とインクルージョンへの取り組みの重要な推進力となっているのが、「フェデックス・コーポレート・ダイバーシティ・カウンシル」である。この会議では、メンバーが全社的に協力して、お互いのモチベーションを高め、刺激し合い、ベストプラクティスを共有し、社内や地域社会での多文化プログラムをサポートしている。

FedExの最大の財産は人材である。優れた物理的・情報的ネットワークに加えて、45万人以上のチームメンバーを擁する模範的な人的ネットワークを有しており、安全性、最高の倫理基準と専門的基準、そして顧客や地域社会のニーズを重視している。
FedExは企業理念に沿って、業界をリードするパイロット育成プログラム「パープル・ランウェイ・フェデックス・パスウェイズ・プログラム」と関連する航空奨学金プログラムを創設し、また、メンフィス大学と提携して、メンフィス、インディアナポリス、オークランド、ロサンゼルス、ニューアークのフェデックス・エクスプレスの社員が学費無料でオンラインで学位を取得できる機会を提供している。加えて、FedExでは社内のパープル・プロミスとヒューマニタリアン・アワード・プログラムを通じて、顧客サービスの向上と人間福祉の促進に貢献した従業員の表彰も行っている。

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