事業内容
東宝は、映画、演劇、不動産、その他の事業セグメントを持つ多角的な企業です。映画事業では、映画の製作、配給、興行、映像の製作・販売を行っています。東宝東和は海外映画の配給を担当し、TOHOシネマズは映画館の運営を行っています。また、東宝映像美術や東宝舞台は映像作品の制作や美術セットの製作を手掛けています。
演劇事業では、東宝が演劇の製作と興行を行い、東宝エージェンシーがチケット販売を担当しています。東宝芸能は芸能プロダクションの運営を行い、幅広いエンターテインメントを提供しています。
不動産事業では、不動産の賃貸、道路の維持管理・清掃、不動産の保守・管理を行っています。スバル興業は道路事業を担い、東宝ファシリティーズや東宝ビル管理はビルの管理・清掃を行っています。
その他の事業には、スポーツ施設の経営や物販業、会計業務のコンサルティングがあります。東宝共榮企業はスポーツ施設を運営し、TOHOリテールは物販を行っています。東宝ビジネスサポートは会計業務のコンサルティングを提供しています。
このように、東宝は映画や演劇を中心に、不動産やその他の事業を展開し、多様なサービスを提供する企業です。各セグメントでの専門性を活かし、エンターテインメントから不動産管理まで幅広い分野で事業を展開しています。
特集記事
「東宝」アニメを4つ目の柱へ!3年以内に最高益528億円の更新目指す
松岡修造氏の曽祖父で阪急電鉄を作った「小林一三」が創業!不動産事業も展開する「東宝」
映画事業を手掛ける東宝についての財務分析!!!
【2016年2月期】東宝の事業と収益の内訳
経営方針
東宝は、創立100周年を見据えた「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」を掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。この戦略は、長期ビジョン「2032」と中期経営計画「2025」から成り、特に成長に向けた投資、人材の確保・育成、アニメ事業の強化を重点領域としています。これにより、映画、演劇、不動産、アニメの4本柱を中心に事業を展開し、さらなる成長を図ります。
東宝の成長戦略は、企画&IP、アニメーション、デジタル、海外の4つのキーワードに基づいています。特にアニメ事業は「第4の柱」として位置づけられ、TOHO animationの作品を通じて国内外での市場拡大を目指しています。また、デジタル技術を活用し、時間や空間、言語の壁を超えたエンターテインメントの提供を推進しています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めることを目指しています。
中期経営計画「2025」では、営業利益の最高益更新を目指し、成長投資として3年間で約1,100億円を見込んでいます。映画事業では、国内外での配給を強化し、特にゴジラIPのグローバル展開が成功を収めています。アニメ事業では、人気作品の映画化やゲーム化を通じてIPの価値向上を図り、業績に大きく寄与しています。これらの取り組みを通じて、東宝は持続的な成長を実現しようとしています。
また、東宝は多様な人材の採用と育成、働きやすい職場環境の整備を重視しています。これにより、成長戦略を支える組織力を強化し、エンターテインメントを通じて社会に貢献することを目指しています。さらに、コーポレート・ガバナンスの充実を図り、適切な株主還元を通じて資本効率の向上を追求しています。これらの施策により、東宝はエンターテインメント業界でのリーダーシップを維持し、さらなる成長を目指しています。