事業内容
事業内容
Lemonade(レモネード)は、アメリカ合衆国ニューヨークに拠点を置くWebベースのP2P(Peer to Peer)損害保険会社。Lemonadeはテクノロジー、データ、人工知能、現代的なデザイン、行動経済学を活用することで、保険をより楽しく、より手頃な価格で、より正確に、より社会的にインパクトのあるサービスに革新している。Lemonadeは、デジタル基盤と革新的なビジネスモデルで保険をゼロから再構築することを目指し、米国とヨーロッパにある完全所有の保険会社と、それらの保険会社を動かすための完全なテクノロジースタックを持つ垂直統合型の事業モデルを推進している。
Lemonadeのボットである『AI Maya』との 2 分間のチャットで、賃貸住宅や住宅所有者の保険に加入することができる。クレームは、別のボットである『AI JIM』とチャットすることで申請され、わずか3秒で保険金が支払われる。
Lemonadeが提供する最先端のプラットフォームは、保険のマーケティングから保険の引受、カスタマーケアからクレーム処理、金融から規制までをカバーしている。Lemonadeのアーキテクチャは、人工知能と人間を融合させ、生成された膨大なデータから学習して、顧客を安心させ、リスクを定量化する能力を高めている。
事業環境
保険は世界最大の産業の一つである。損害保険、傷害保険、生命保険の保険料は世界全体で約 5 兆ドルに達し、米国の国内総生産の 11%を占めている。
保険業界の規模は、保険が経済と社会において重要な役割を果たしていることを示している。米国のほとんどの家庭、自動車、企業は何らかの保険に加入しており、法律、貸主、家主は保険の加入を義務づけていることが多く、保険は景気循環の影響をほとんど受けない非裁量的な商品となっている。
このようなダイナミックスが、永続性のある大規模な保険ビジネスを生み出してきた。米国では、フォーチュン100社のうち12社が保険会社であり、その平均年齢(企業の継続年数)は約125歳である。さらに驚くべきことに、世界のトップ保険会社はそれぞれ1,000億ドル以上の収益を上げているが、市場シェアが4%を超える会社は1社もなく、この業界の規模の大きさが浮き彫りになっている。
保険事業において、その中核をなすのは社会的利益である。数学的なレベルでは、保険とは、人々のコミュニティが資金をプールして、より不幸なメンバーが必要としている時に助けることである。このセーフティネットは、個人が家を購入したり、休暇に出かけたり、ビジネスを始めたりする際に必要な安心感を与えてくれるのである。別の言い方をすれば、保険は、人々が将来の悲惨な損失のリスクを、今、手頃な損失の確実性のために交換することを可能にする。
成長戦略
Lemonadeは、デジタルネイティブ、顧客中心、垂直統合型の保険会社であるという利点を活用する。Lemonadeの保険約款策定業務の大部分はAIチャットボット(『AI Maya』や『AI JIM』)を利用したコンピューター処理によって自動化されており人手は介在しない。AIはリスク分析や保険プランの内容や価格設定にも用いられており徹底したコストダウンが実現されている。
また、代理店を置かず直販のみで営業を行っており、商品も複雑な保険商品ではなくわかりやすいシンプルな火災保険や盗難など家具・電気製品の損害保険を提供している。仕組みがわかりやすいため、初めて保険に入る若年層にLemonadeは圧倒的に支持を受けている。
Lemonadeの楽しい経験、価値観、有利なコスト構造を活用して、幅広い消費者、特に既存の保険会社が苦戦している次世代の消費者に訴求しており、保険に対するニーズが大幅に高まる中で、これらのお客様とともに成長していくことを掲げる。また、 Lemonadeは、大量のデータを活用して、より速く、より安く、より正確にビジネスを展開し、消費者に喜んでいただき、競争優位性を拡大していくことを事業の根幹とする。