決算発表から急騰、かつてソフトバンクGが出資した新興保険「Lemonade」の現在
新興保険会社の米レモネード(Lemonade)が株式市場での評価をにわかに高めている。2023年11月1日から3日にかけての株価は60%を超える高騰。その後は少し落ち着いているが、引き続き高水準だ。
レモネードはかつて、ソフトバンクグループが出資するスタートアップ企業だった。2020年半ばに株式を上場、それから2021年にかけては株価を倍増させたが、その後は惨憺たるもの。見事な「逆テンバガー」である。
レモネードは「人工知能とソーシャルインパクトに裏打ちされた、米国・欧州におけるフルスタックな保険会社」を標榜。ブローカーや複雑な体制をAI技術によって代替し、ペーパーワークをゼロにすることなどを目指している。
そんな同社の株価が高騰したのは、11月1日の決算発表を挟んでのこと。果たして何が起こっているのだろうか。今回の記事では、レモネードの事業モデルを改めて紹介した上で、その近況についてまとめる。