Pluralsight, Inc.【PS】 NASDAQ

Pluralsight, Inc.【PS】 NASDAQ

事業内容

沿革・会社概要

Pluralsight, Inc.(プルーラルサイト)は、米国ユタ州に本社を置く技術スキル開発プラットフォームのリーディングカンパニー。2004年、Aaron Skonnard(アーロン・スコナード)氏、Bill Williams(ビル・ウィリアムズ)氏、Fritz Onion(フリッツ・オニオン)氏、Keith Brown(キース・ブラウン)氏によって創業された。創業資金は4名がそれぞれ5,000ドルの自己資金を出資した。創業当初は企業の研修イベントに講師を派遣するオンサイトの座学研修をメイン事業としていたが、2007年にオンライントレーニングサービスの提供を開始。クラウドベースの教育・学習システムへ事業の軸足を移し、急成長を遂げる。2018年5月、NASDAQへ株式上場を果たす。

事業内容

Pluralsight(プルーラルサイト)は、Webサイトを通じてソフトウェア開発者、IT管理者、クリエイティブ専門家向けの様々なビデオトレーニングコースを提供している。教育の民主化をミッションとして掲げ、質の高いオンライン教育プログラムを展開している。社員のテクノロジースキルの熟練度を管理するプラットフォームへと事業を拡大し、スキル評価モジュールを追加したことで、トレーニングの受講者がどれだけスキルを向上させることができたかを客観的に評価することが可能となっている。

Pluralsightのプラットフォームの利用を通じ、企業が持つ人的資源を可視化することで、所有するリソースのより効率的な配置を可能とし、また、ターゲットを絞ったスキル開発の場を提供することで、チームのスキルを向上させることを可能とする。

製品・サービス

Pluralsight(プルーラルサイト)のサービスの利用者は、専門分野を持つエキスパートが提供する質の高い学習体験を通じて、今日最も価値のあるテクノロジースキルを身につけることができる。Pluralsightのプラットフォーム上で学習者のパフォーマンスをリアルタイムで測定・評価することによって、管理者はチームの能力を可視化することができ、チームが重要な目標を達成できているかどうかについて確信を得られる。

Pluralsightのプラットフォームは、チームが技術の変化のペースに追いつくことを可能にし、適切な人材を適切なプロジェクトに配置し、生産性を向上させる。

スキル開発のアプローチ

多くの企業では、いまだに従来の対面式のインストラクターによるトレーニング(ILT)モデルが採用されているが、進化し続ける顧客の期待や技術変化のペースに対応するためには、十分なスピードではなく、また、迅速に拡張することはできない。

Pluralsightは、このような従来のスキル開発モデルを破壊し、必要なときに必要なスキル開発ができるようなサービスを組織に提供している。『Pluralsight Skills』を利用することで、個人やチームは、スキル評価、専門家が執筆したコースの厳選されたライブラリ、誘導型学習パス、インタラクティブなコンテンツ、ビジネス分析などの高品質なスキル開発を経験することができ、今日最も価値のあるテクノロジースキルを迅速に習得することができる。

Pluralsightのプラットフォームには、独自の機械学習型スキル・役割評価アルゴリズムとレコメンデーションエンジンであるIrisが搭載されていることから、人間が評価するよりも、より客観的にスキルの習得度合いを定量化することができる。

サービス領域の拡大

Pluralsightは、2019年にはGitPrime社を買収し、これを『Pluralsight Flow』としてリブランディングを行った。この買収によって、マネジャーは学習者の客観的なデータとワークフローパターンを可視化することが可能となった。これを利用すれば、マネジャーは開発プロセスのデータ駆動型ビューを提供し、開発プロセスをデバッグしてボトルネックを解決することで、チームの成功率を高めることができる。

さらに、Pluralsightの製品を併用することで、チームは重要なスキルの開発、測定、展開を企業規模に応じて行うことができるようになり、製品開発をより迅速に行うことができるようになっている。企業は、従業員の強みを可視化することで、リソースの調整、ターゲットを絞ったスキル開発の提供、チームのスキル向上を図ることができる。

近年、Pluralsightはユーザー数と顧客ベースの規模を大幅に拡大し、その規模は世界180カ国以上に及んでいる。2018年12月31日には、約81万人のビジネスユーザーを有していたが、2019年12月31日現在の顧客数は1万7,942人に増え、約98万人以上のビジネスユーザーを抱えている。Pluralsightの顧客には、2019年のフォーチュン500に選ばれている企業が70%を含まれている。

ビジネスモデル

Pluralsight(プルーラルサイト)は、サブスクリプション・ビジネス・モデルを通じて、個人および企業の顧客にオンラインのプロフェッショナル技術トレーニングを提供することで収益をあげている。

IT、デザイン、ゲーム、3D CAD、ビジネスなど幅広い分野の4,500以上のコースをグローバルに150か国以上、200万人を超える顧客に向け提供している。日々変化していくIT技術に合わせたオンラインコースを、社会人のみならず、学生、子ども向けにも提供しており、どこからでも好きな時に最先端テクノロジーを学ぶことができる付加価値の高いサービスとソリューションで、グローバルな人材育成を加速させている。

Pluralsightは、Pluralsightが提供する定額で全てのコースが受講可能なWeb上のITオンライン・トレーニングサイトで、様々なジャンルのコースが英語で提供されている。すべてのコースは、各分野の専門的な技能・知識を持ったエキスパートによって提供されているため、受講者はスキルレベルに合わせて自分のペースでどこからでも好きな時に学習を始めることができる。


2019年12月期 Annual Report FORM 10-K(提出日:2020年2月28日)

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