事業内容
沿革・会社概要
DoorDashは米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社をおく、フードデリバリー企業。
2013年に、スタンフォード学生向けのフードデリバリー「Palo Alto Delivery」として事業を開始した。2015年に「DoorDash」に社名変更。2020年12月にニューヨーク証券取引所に上場を果たした。
サービス
DoorDashは、米国、カナダ、オーストラリアで事業を展開している。毎月39万超の加盟店、1,800万人超の消費者、100万超の「Dashers(配達員)」をつなぐローカルな物流プラットフォームを構築している。中でも米国全土は広くカバーされていて、米国人口の85%以上が利用することができる。
加盟店
デリバリー以外にも、顧客獲得、商品政策、支払手続き、カスタマーサポートなど、加盟店の規模や場所に問わず、幅広いサービスを提供している。創業以来マーケットプレイスで190億ドル以上の売り上げを生み出しており、2019年だけでも既存店売上は59%増加している。
消費者
設立からの注文件数は9億件を超えている。
国際的なレストラン200ブランドのうち、175ブランドと提携している。また、地元の様々なレストランも加盟しており、幅広い選択肢を消費者に提供している。
消費者は、料理の種類、配送料、配達時間、食品価格、評価、配達料無料のサブスク『DashPass』の利用可否(eligibility for DashPass)など、様々な基準で検索することができる。また、注文追跡とリアルタイム通知を提供していて、注文から配達までを綿密に追跡することができる。
平均配達時間は約35分(2020年7~9月期)。Dashersの販売店での待ち時間の短縮などに起因して、2017年同期比で23%短縮している。
Dashers
設立以来、Dashersは70億ドル以上を稼いでいる。
2020年のKantar調査によると、Dashersの年齢は18歳から55歳以上で、45%が女性となっている。自転車またはスクーターで配達するオプションもあるため、車で配達する必要はない。
米国とカナダの代表者で構成される「Dasher Community Council」は、定期的に会合を持ち、労働条件の改善から透明性の向上、コミュニティの構築まで、幅広いトピックについて経営幹部に直接フィードバックを提供している。
KPI
2020年7~9月期時点で、取扱高(GOV)は72.5億ドル(前年比3.5倍)、注文回数は2.4億回(前年比3.4倍)となっている。
コロナ禍の巣ごもり需要による取扱高の増加は今後継続する可能性は低く、取扱高の成長率は今後低下するとDoorDashは予想している。
なお、取扱高には税金やチップ、配達料、DashPassの会費などを含めた、DoorDashのプラットフォームを通じた注文の合計金額と定義されている。