iPhoneの登場で完成形に達した「Googleマップ」の歴史(後編)
(前回からの続き)
2005年2月、ついに公開されたGoogleマップ。
最初に対応したのはアメリカだけで、海外ユーザからの文句が集まります。世界展開のための課題はソフトウェア自体ではありません。「地図データの獲得」というビジネス面が、一番の大仕事になりました。
Keyhole出身のデータ処理チームは、それまでアメリカで局地的に行ってきた地図データ獲得活動を、世界規模で展開しなくてはなりません。
最初に世界展開できたのは日本。その他、イギリス、アイルランド、フランスと、データを獲得でき次第、展開を進めていきます。並行して、データを買い付けるための人材採用も世界中で推進。
衛星写真についてはデジタルグローブ社から全データを契約。彼らがデータ漏洩を恐れたため、一番高い解像度は表示しない、画像にコピーライトを表示するなど対策を施しました。