最強の検索エンジン「Google」の始まり:最初の目的は検索ではなかった(前編)
先日、Google創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの2人が親会社AlphabetのCEO・社長を退くことを発表しました。
明らかに、Googleはテクノロジー企業として大きな革新をもたらしました。2000年代前半のインターネット業界で、Google以上に勢いのあるベンチャーが他にあったでしょうか。
福利厚生でいっぱいのオフィスをはじめ、スタートアップ・カルチャーにも多大な影響を与えたGoogle。今回は、そのGoogleがどのような経緯で創業したのか、歴史を紐解いてみたいと思います。
まず知っておきたいのは、創業者二人の生い立ちです。
二人はともに1973年に生まれました。セルゲイ・ブリンは旧ソ連、ラリー・ペイジは米国ミシガン州。生まれた国は正反対ですが、大きな共通点が一つありました。
それは、二人とも父親が大学教授だということ。そして母親も、技術系の職業についていました。
ブリンの父親はソ連の経済研究所に10年務め、「ソ連はアメリカより経済的に豊かである」と統計的に証明するプロパガンダに携わりました。