2019年11月は上場承認ラッシュとなりました。その数なんと22社。とてもじゃありませんが、多いですね。そして、これらの企業が実際に上場するのが12月です。
そこで今回は、11月に上場承認されたIPO銘柄22社すべてについて、業績からIPOの条件、事業内容について一通り整理したいと思います。スライドには業績推移と新規上場の予定条件だけ書いてあります。読み方については末尾にまとめていますので、合わせてご覧ください。
今回はまず、7社を整理します。
ALiNKインターネットは、日本気象協会からの委託を受けて天気情報サイト『tenki.jp』を運営しています。
ビジネスモデルは非常にシンプルで、「天気情報を配信してアクセスを稼ぎ、広告で売上をあげる」というもの。 年間PV数はPCが10.8億、PC以外が30.5億回で、スマホの普及や防災意識の高まりとともに拡大してきました。
収益のほとんどはアドネットワークなど運用型広告で、9割を超えます。広告売上は日本気象協会とレベニューシェアを行っており、比率は50.5対49.5。
ALiNKインターネットは、IoT時代に始まる「天気3.0」を見据えて事業機会を伺うとしています。マスメディアや公共機関だけが天気データへのアクセスを許されたB2B中心の「天気1.0」時代から、法改正やネットの普及でB2C事業が可能になった「天気2.0」の時代。
そして「天気3.0」は、IoTや人工知能、ビッグデータ解析などによって気象情報のリアルタイム解析が可能となり、気象データと現実社会を結びつけた新たな価値を提供できるようになる時代です。
クラウドファンディングプラットフォームを展開する「マクアケ」は、2013年にサイバーエージェントの100%子会社としてスタート。