事業内容
メドレーは、医療ヘルスケア領域に特化したインターネットサービスを提供する企業です。同社は、「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションのもと、医療技術の進歩と法規制の存在、テクノロジー活用の遅れなどの課題に対応するサービスを展開しています。
メドレーの事業は大きく分けて、人材プラットフォーム事業と医療プラットフォーム事業に分類されます。人材プラットフォーム事業では、医療ヘルスケア領域の人材不足や地域偏在の課題を解決するため、「ジョブメドレー」及び「ジョブメドレーアカデミー」を運営しています。これらのサービスは、医療機関や介護施設などの事業所向けに成果報酬型の人材採用システムやオンライン研修システムを提供しています。
一方、医療プラットフォーム事業では、医療機関の業務効率の改善や患者の医療アクセスの向上を目指しています。具体的には、オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」、クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」、かかりつけ薬局支援システム「Pharms」、歯科向けクラウド業務支援システム「Dentis」などを提供しています。これらのシステムを通じて、医療機関が予約、診療、会計までを一貫して管理できるようにし、患者の通院体験の向上を図っています。
さらに、メドレーは医療情報提供サービス「MEDLEY」を運営し、患者やその家族が適切な医療情報を取得できるよう支援しています。また、新規開発サービスとして、介護施設情報を掲載するWEBサービス「介護のほんね」や、米国市場での調査及びテストマーケティング、診療報酬債権等のファクタリング事業などにも取り組んでいます。
これらの事業を通じて、メドレーは医療ヘルスケア領域における様々なステークホルダーと連携し、課題解決型のサービスを提供し続けています。
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経営方針
メドレーは、医療ヘルスケア領域におけるデジタルトランスフォーメーションを推進することを目指し、そのミッションとして「医療ヘルスケアの未来をつくる」を掲げています。同社は、インターネット技術を活用して、患者と医療従事者の双方にとって納得できる医療の実現を目指しており、そのための成長戦略を積極的に推進しています。
成長戦略の一環として、メドレーは長期フリーキャッシュフローの最大化を重視し、売上高及び売上高総利益の増加に注力しています。これを実現するために、顧客数の最大化とARPU(顧客事業所当たりの平均収益)の継続的な改善に取り組んでいます。具体的には、継続的な顧客獲得とサービス利用率の向上、プロダクトラインナップの強化に積極的な投資を行っています。2023年12月期通期決算において、新中期目標として2029年12月期の売上高1,000億円及びEBITDA200億円を設定し、増収増益を原則としながら、事業環境の変化への対応や投資機会を優先することで、早期達成を目指しています。
また、メドレーは市場戦略として、医療ヘルスケア領域の人材市場と医療システム市場に注目しています。人材プラットフォーム事業においては、低単価な人材採用システム「ジョブメドレー」を提供し、顧客事業所数及び医療ヘルスケア領域の従事者会員数の拡大を図っています。医療プラットフォーム事業では、クラウド型のシステムの普及を通じて、医療機関の業務効率化と医療情報の利活用を促進し、患者の負担軽減を実現することを戦略としています。
これらの戦略の下、メドレーは医療情報提供サービス「MEDLEY」等の患者向けサービスを提供し、医療ヘルスケア領域の顧客事業所と患者の双方にアクセスを持つことを目指しています。同社は、医療ヘルスケアに関するデータの利活用を促進し、医療に対する患者の様々なハードルを下げることで、「患者が医療を使いこなせる未来」ひいては「納得のできる医療」の実現を目指しています。