今回の時価総額上昇率ランキングは"テンバガー"も誕生している「国内2017年IPO企業」編です。
時価総額の上昇率が最も高かったのは、「ジャパンエレベーターサービス」でした。上昇率はなんと1,250%(13.5倍)。2018年にIPOを行った企業のうち、最も高い上昇率を記録したファイバーゲートの200%と比べても、かなりの上昇率となっています。
(2番目に上昇率が高かったのは「TKP」。TKPはストクリが定点観測を行っている企業でもあります。時価総額の上昇率は239%(3.4倍)となっています。(企業紹介記事・最新通期決算まとめ)
100%(2.0倍)を超える上昇率を記録した企業は10社と、2018年にIPOした企業群と比較しても全体的に高い上昇率を記録しています。(2018年にIPOした企業で上昇率が100%を超えた企業は5社。)
金額ベースで見ると、ジャパンサービスホールディングの初値時点の時価総額は85億円。上昇率上位10社の中で唯一、初値時点の時価総額が2桁億円の企業となっています。
売上規模で最も大きかったのは、回転寿司チェーンを運営する「スシローグローバルホールディングス」。直近の四半期売上は493億円となっています。
売上の規模ベースで2番目に大きかったのは、中古住宅のリフォームを手掛ける「カチタス」。直近の四半期売上は233億円となっています。
時価総額の上昇率上位10社に共通している点は、上場後、一度も営業赤字に陥っていないということです。
UUUMも上場直前の四半期(2017年3月-5月)に営業損失を計上しているものの、上場以降は黒字決算が続いています。
ここからは時価総額上位10社のうち、普段カバーできていない5社を掘り下げていきます。
まずはジャパンエレベーターサービスホールディングスについて。