国内コーヒー産業の現代史〜喫茶店からスタバ、セブンイレブンまで〜
多くのナレッジワーカーにとって欠かせない存在である「コーヒー」。地元のカフェから大手チェーン、コンビニに至るまで、街を歩けばいつでも手に入れることができる。
世界全体で見ても、コーヒーの消費量は増え続けている。ICO(国際コーヒー機関)によれば、主要輸入国における消費量は8700万袋(60kg袋、2019年)。1990年と比べると、およそ1.5倍に増えた。
日本も世界有数のコーヒー消費国の一つだ。先述の統計を見ると、国として最も多いのは米国(2731万袋)。それにドイツ(867万袋)が続き、日本(755万袋)は三番目だ。輸出国を入れると、ブラジル(2200万袋)の方が大きい。
日本では江戸時代にコーヒーが伝来し、明治時代には「喫茶店」が登場、昭和にかけて繁栄を謳歌した。そして平成以降、日本のカフェ産業は大きな転換を遂げている。今回は、その変化の全貌を紹介する。