ドナルド・トランプが大統領選で勝利して銀行金融株も上昇したようです。ドット・フランク法がトランプ氏によって緩和されるのではないかとニュースで報じられました。
ドット・フランク法
ドット・フランク法とはリーマンショック以降2010年7月にオバマ政権の時に金融危機を防ぐことを目的に作られました。リーマンショックでの一部の金融機関がもたらした影響は世界経済に多大なる影響を与えたので、肥大化する金融機関を規制しようという動きです。いろんな債権を組み合わせた複雑な金融商品を規制したり、消費者を守る規制です。これはアグレッシブにビジネスを行いたい投資銀行などの金融機関にとっては痛手でした。
それがトランプ政権に移行して、トランプ氏がこの規制を緩和してくれるのではないかと騒いでいるのです。金融業界にとってはより自由に金融商品を扱えたりするので追い風になります。トランプ氏がこのドット・フランク法をどうするのか注目して行きたいです。
ドット・フランク法については過去にPWCがレポート出しています。(PDF)
銀行株は上昇したのか
実際トランプ氏がドッド・フランク法を緩める方向で金融・銀行の事業に追い風となる事から株価が上がったのか、トランプが何かやってくれるだろうと全体的に株が買われたのか分かりません。JPモルガン、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、ドイツ銀行、UBSなどの株価を見てみると、トランプ当選の可能性が明るみにでた11月4日頃と、当選が決定した11月9日頃から上昇しています。
JPモルガンの過去3ヶ月の株価(9月22〜12月23日)
出所:Google Finance
モルガン・スタンレー過去3ヶ月の株価9(月22〜12月23日)
出所:Google Finance
ゴールドマン・サックス過去3ヶ月の株価(9月22〜12月23日)
出所:Google Finance
ドイツ銀行 過去3ヶ月の株価(9月22〜12月23日)
出所:Google Finance
UBS 過去3ヶ月の株価(9月22〜12月23日)
出所:Google Finance