事業内容
沿革・会社概要
UBS AGは、スイスのチューリヒおよびバーゼルに本拠を置くスイス最大の銀行であり、世界有数の金融持株会社。スイス・ユニオン銀行(1862年設立)及び、スイス銀行コーポレイション (1872年設立)が合併して、1998年6月29日にUSB AGとして設立された。 2014年には、UBSグループの持株会社としてUBS Group AGが設立されている。スイス三大銀行のうち2行が合併してできた銀行であることから、USBという名称には、スイスの銀行が統合(United)した銀行(United Bank of Switzerland)という意味が込められている。
UBSはこれまで数々の買収を繰り返して成長してきた。デリバティブ専門会社のオコナー&アソシエ イツ(米)や、名門投資銀行エス・ジー・ウォーバーグ(英)、ディロン・リード(米)の買収を経て、それまでスイス中心であった会社が、一躍世界トップク ラスのグローバル企業へと変貌した。UBS AGは、主要格付け機関から高い格付け(UBS Group AG: S&P A-, Fitch A+ / UBS AG: S&P A+, Moody's Aa2, Fitch AA- すべて2020年9月30日現在)を得ており、強固な財務基盤とグローバルな経営資源を活用したソリューションやサービスを提供している。
事業内容・サービス内容
UBS AGは、「グローバル・ウェルス・マネジメント」「パーソナル&コーポレート・バンキング」「インベストメント・バンク」「アセット・マネジメント」を主要4事業として世界各地で展開している。なお、スイス国内においてはリテールバンクや商業銀行の分野でも確固たる地位を築いている。
UBS AGは、2.6兆米ドルの運用資産を持つ、真のグローバル・ウェルス・マネージャーとしては最大規模の企業。UBS AGの目標は、個人の顧客やファミリーオフィスに合わせたアドバイスとソリューションを提供することにある。2018年にウェルス・マネジメントとウェルス・マネジメント・アメリカズが合併して以来、顧客に包括的なサービスを提供し、業務の効率性を獲得し、事業への投資を続けてきた。その結果、2019年度には、2万2,000人以上のグローバル・ウェルス・マネジメントの従業員が、顧客の目標達成を支援している。超富裕層セグメントにおけるUBS AGの存在感は特に強く、世界の大多数の億万長者にアクセスすることができています。
日本においては、三井住友トラスト・ホールディングス株式会社(SuMiトラスト・ホールディングス)と包括的な戦略的ウェルス・マネジメント・パートナーシップを締結している。その結果として生まれた新しい合弁会社は、UBSのウェルス・マネジメント能力とSuMi信託とを組み合わせたものとして、日本国内最大の独立系信託銀行としての地位を確立している。三井住友トラストホールディングスは、銀行業務、不動産業務、資産運用、ウェルスアドバイザリーサービスなどの幅広いサービスを提供しており、日本国内での顧客アクセスとブランド認知度も高い。
強み・成長戦略
2020年1月、UBS AGは、グローバル・ウェルス・マネジメントの成長目標を達成するために、顧客にお届けするサービスの質と価値を高めることを目的としたいくつかの取り組みを発表した。第1に、顧客のニーズに合わせたサービスやソリューションを提供するために、顧客のニーズに合わせて提供するサービスを再構築に取り組んでいる。第二に、アドバイザーが顧客との時間を増やし、顧客のニーズや嗜好をより深く理解することを容易にし、対応力とスピードを向上させるための対策を講じている。さらに、EMEA(欧州、中・東欧、中東・アフリカ)の3つのビジネスユニットを設立し、これらの市場における多様な機会をより的確に捉えることを可能とした。最後に、投資銀行や資産運用会社との戦略的パートナーシップを通じて、UBS AGの能力の向上にも取り組んでいる。
UBS AGは、世界中の富裕層や超富裕層の個人、家族、ファミリー・オフィス、および特定の市場の富裕層のお客様にサービスを提供している企業である。米国外の超富裕層セグメントにおいて、UBS AGは既にマーケット・リーダーとなっており、米国で最も裕福な顧客の多くが既にUBSとの関係を持っている。UBS AGは、世界的に多様なフットプリントを持つことで、最大の市場(米国)と急速に成長している市場(アジア太平洋地域)の両方で成長を遂げられると見込んでいる。
UBS AGは、顧客のニーズにより良いサービスを提供し、効率性を向上させるために、顧客やクライアント・アドバイザーをサポートするための運用プラットフォームやツールへの多額の投資を行っている。2019年12月31日現在、アメリカ大陸以外で計上されている投資資産の約80%がウェルス・マネジメント・プラットフォームに計上されているが、これはアメリカ大陸での運用プラットフォームの統合を継続しているためである。米国では、サードパーティのソフトウェアプロバイダーであるブロードリッジと共同で、ウェルス・マネジメント・アメリカズ・プラットフォームを構築中であり、2021年には運用可能になる。