JPモルガンチェース・アンド・コー【JPM】 NYSE

JPモルガン・チェースは米国ニューヨークに本社をおく金融持株会社。 1200を超える金融機関を継承しており、1799年に創業されたバンク・オブ・マンハッタンが最も歴史が長い。 現在は投資銀行「JPモルガン」と商業銀行「JPモルガン・チェース」を主な子会社として保有している。 また、直接の関係がないものの、企業名の由来であるサロモン・チェースは元米国財務大臣で1万ドル札の肖像に採用されている。

JPモルガンチェース・アンド・コー【JPM】 NYSE

JPモルガン・チェースは米国ニューヨークに本社をおく金融持株会社。 1200を超える金融機関を継承しており、1799年に創業されたバンク・オブ・マンハッタンが最も歴史が長い。 現在は投資銀行「JPモルガン」と商業銀行「JPモルガン・チェース」を主な子会社として保有している。 また、直接の関係がないものの、企業名の由来であるサロモン・チェースは元米国財務大臣で1万ドル札の肖像に採用されている。

事業内容

沿革・企業概要

JPMorgan Chase & Co.(JPモルガン・チェース)は、1968年にデラウェア州の法律に基づいて設立された金融持株会社。商業銀行であるJPモルガン・チェース銀行(JPMorgan Chase Bank, N.A.)や、投資銀行であるJPモルガン(J.P. Morgan)を子会社として有する。

JPMorgan Chase & Co.は、かつてはマンハッタンのダウンタウンにあるチェース・マンハッタン・プラザが本社であったが、2020年9月はパーク街270番地にグループ全体の統括本部を置いている。リテール部門のチェースは、2004年に買収したバンク・ワンの本拠地であるシカゴへと移転した。また、クレジットカード部門の本部はウィルミントンにある。テキサス州地盤のテキサス・コマース・バンクを買収した経緯から、同州のヒューストンが南部における総代理店としての役割を担っている。

JPモルガン・チェースの主要銀行子会社は、2019年12月31日現在、38の州とワシントンD.C.に米国支店を有する全国銀行協会であるJPMorgan Chase Bankである。JPモルガン・チェースの銀行以外の主要な子会社は、米国のブローカー・ディーラーであるJ.P.モルガン・セキュリティーズLLC(以下「J.P.モルガン・セキュリティーズ」)である。

JPモルガン・チェースの銀行およびノンバンクの子会社は、全国的に事業を展開しているほか、海外の支店・子会社、駐在員事務所、外国銀行の子会社を通じて事業を展開している。米国外での主要な事業子会社は、JPMorgan Chase Bank, N.A.の英国子会社であるJ.P. Morgan Securities plcとなっている。

日本においては、JPモルガン証券株式会社、JPモルガン・チェース銀行東京支店、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社の3社が事業を展開しており、投資銀行、債券・株式、為替資金などのマーケット業務、資金決済や貿易金融、資産管理の媒介、資産運用などのサービスを事業会社、金融機関、機関投 資家、政府機関などの顧客に提供している。

加えて、JPMorgan Chase & Co.およびJPモルガン・チェース財団は、世界経済や社会問題の解決に貢献するため、世界の様々な非営利団体や慈善団体の活動を支援している。社員は地域に根差した様々なボランティア活動に積極的に参画するなど積極的な慈善活動を行っている。

事業内容

JPMorgan Chase & Co.(JPモルガン・チェース)は、米国最大の銀行機関の一つであり、世界中で事業を展開している金融サービスのリーディングカンパニー。投資銀行業務、消費者や中小企業向けの金融サービス、商業銀行業務、金融取引処理、資産管理の分野で業界をリードしている。

JPモルガンおよびチェースのブランドのもとで、JPMorgan Chaseは米国内の数百万人の顧客にサービスを提供しており、世界の著名な企業、機関投資家、政府機関の顧客の多くにサービスを提供している。

JPモルガン・チェースは、2019年12月31日時点で資産2.7兆ドル、株主資本2,613億ドルを有し、「インベストメント・バンキング部門」「コーポレート・バンキング部門」「コマーシャル・バンキング部門」「ホールセール・ペイメント部門」「セキュリティーズ・サービス部門」「アセット・マネジメント部門」に分かれて事業を展開している。

インベストメント・バンキング

インベストメント・バンキング部門では、業界屈指のグローバル・ネットワークとグループ内に銀行から証券まで有する総合力を背景に、金融資本市場や業界事情に精通した経験豊富な専門家チームがM&Aアドバイザリー業務を担い、株式・社債等の発行によって顧客の資金調達を支援している。

コーポレート・バンキング

コーポレートバンキング部門は、会社や金融法人および政府系機関の顧客に、J.Pモルガンの各部門が提供するサービスを横断的に活用していただくための窓口を担っている。顧客が事業を展開している海外の主要都市に専属の担当者を配置し、資金調達、外国為替、デリバティブ取引、資金決済やグローバル・キャッシュ・マネジメントなど総合的な営業を担う一方で、J.P.モルガンの各プロダクトチームと緊密に連携し、顧客に包括的なソリューションを提供することに努めている。

コマーシャル・バンキング

コマーシャル・バンキング部門は、海外事業を展開する日本企業や外資系企業の在日子会社の顧客の事業戦略、財務戦略、ガバナンス強化を一体的に支援している。

ホールセール・ペイメント

ホールセール・ペイメント部門は、世界最大規模のキャッシュ・マネジメント体制を備え、送金決済、回収、流動性管理、インベストメント・マネジメント、貿易金融、サプライチェーン・ファイナンスなどグローバルベースで包括的な金融ソリューションを提供している。近年では、APIやブロックチェーンをはじめとするデジタライゼーションにも積極的に投資を行っている。

セキュリティーズ・サービス

セキュリティーズ・サービス部門は、信託銀行、保険会社、資産運用会社、証券会社などの金融機関に対しグローバル・カストディ、セキュリティーズ・レンディング、グローバル・ファンド・サービス、クリアリング、コラテラル・マネジメント等の資産管理サービスを提供している。グローバル・カストディ業務では世界最大規模のシェアを誇っている。また、米国預託証券(ADR)による米国上場支援業務や投資家層の拡大を目指す企業向けに預託証券業務を提供している。なおADR は1927年にJ.P.モルガンが開発した商品である。

アセット・マネジメント

アセット・マネジメント部門は、株式・債券からヘッジファンドや不動産、プライベート・エクイティなどのオルタナティブ資産まで幅広い運用商品を投資家に提供している。


2019年12月期 Annual Report FORM 10-K(提出日:2020年2月25日)

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