おはようございます。 先週はテスラの業績悪化に注目が集まりました。今週は火曜日にMicrosoftやAlphabet、水曜日にMeta、木曜日はAmazonなどの決算が発表予定。株式市場の行く末を占う意味でも、大きな一週間になりそうです。
開示資料より作成
テスラが10月19日、2023年7〜9月期決算を発表。売上高は前年比8.9%増の233億ドル、営業利益は52%減の17.6億ドルだった。
業績推移を見たとき、まず目につくのは成長鈍化と収益性の悪化だ。営業利益率は2022年初めの19%をピークとして下がり続け、直近では7.5%と落ち込んだ。
背景の一つが高金利環境だ。重視するのは、一台当たりのコストを引き下げること、将来の成長に向けた研究開発や資本的支出に注力することであるという。一方でフリーキャッシュフローをプラスに保つ方針であることにも触れられた。
高成長を続けてきたテスラに、今何が起こっているのだろうか。今回の記事では、新たに発表されたテスラ決算から、同社の近況についてまとめる。
動画配信サービス運営のNetflixが10月18日、2023年7〜9月期決算を発表。売上高は85.4億ドル(前年比7.8%増)と加速し、営業利益は19.2億ドル(同25%増)に伸びた。
10〜12月の売上高は86.9億ドル(前年比10.7%増)を予想し、さらなるトップラインの加速を見込む。通年での営業利益率は20%を予想。決算発表翌日の株価は16%を超える急騰となった。
Netflixは今年、アカウント共有対策として「ペイドシェアリング」を展開。期末時点での有料会員数は2.47億人(前年比10.8%増)と加速した。ARM(平均単価)は前年比1%の減少である。
順調に見える業績の傍ら、依然として問題なのが米国でのストライキだ。条件次第ではNetflixの損益構造にも影響が生じうるが、経営陣は今の状況をどのように見ているのだろうか。今回の記事では、新たな決算からNetflixの現状と今後の見通しについてまとめる。
この十年余りにおいて、経営のステージを大きく変えた企業の一つがバンダイナムコホールディングスだ。今では時価総額2兆円を超える同社だが、2011年頃はその十分の一にも満たなかった。
バンダイナムコHDは、2005年に「バンダイ」「ナムコ」が統合したことによって設立。それから2010年にかけては低迷期とも言うべき頃で、経済危機のあおりも受けて株価を半減させていた。
そんな同社は2009年、中長期で目指す姿を「世界で存在感のあるエンターテインメント企業グループ」と定義。新たな中期計画をスタートさせた。その後の成長はご覧の通りである。
かつて宣言した通り、今や日本を代表するエンタメ企業の一つとなったバンダイナムコHD。今回の記事では、彼らがいかにして変貌を遂げたか、直近十年余りの経営の変遷について振り返る。
ハーシーズ(Hershey's)と言えば、世界でもっとも有名なチョコレートブランドの一つだ。1894年にミルトン・ハーシーによって設立され、100年以上にわたって人気ブランドとしての地位を保っている。
日本でも目にしたり、食べたことのある方は決して少なくないだろう。しかし、販売元であるハーシー社が今もなお成長を続けていると言ったら、意外に思う人が多いのではなかろうか。
2022年における売上高は104億ドル(前年比16%増)、営業利益は22.6億ドル(同11%増)だった。同社によると、米国におけるチョコレート市場シェアは45%にのぼるという。
いわゆる増配銘柄でもある同社は投資家の人気も高く、株価は2018年からの約5年で一時3倍近くまで上昇した。ところが2023年5月を境に、状況は一変。株価はピーク時からすでに30%以上もの下落となった。
今回の記事では、「レンタルパレット」で物流の2024年問題に対峙するユーピーアールについて改めて紹介する。
広く知られるように、働き方改革関連法によって時間外労働時間が年960時間に制限される。ドライバーが稼働できる時間が短くなることで、日本全体の輸送能力が維持できなくなることが危惧されている。
ユーピーアールが扱う物流用の「パレット」とは、工場や倉庫、トラックなどの輸送で荷物を載せる荷役台のこと。スノコ形状のデッキボードに荷物を載せ、「差し込み口」にフォークリフトのツメを差し込めば持ち上げられる。物流効率化には欠かせない代物だ。
ユーピーアールの業績は右肩上がりの拡大が続く。10月13日に発表された2023年8月期決算で、売上高は148億円(前年比11%増)、営業利益は8.3億円(同56%増)、経常利益は11.9億円(同7%増)だった。
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