ウォルト・ディズニー【DIS】 NYSE

## 会社概要 ウォルト・ディズニー社はカリフォルニアに本社を置く世界最大級のエンターテイメント企業であり、メディア・コングロマリット企業。 1923年に創業者ウォルト・ディズニーとその兄、ロイ・ディズニーが設立。1927年の短編アニメ『**[蒸気船ウィリー](https://www.youtube.com/watch?v=g6sLOnRxLoU)**』でミッキーマウスが初登場。その後は長編アニメにも展開し、『白雪姫』に始まる数多くのディズニー作品を世に送り出した。 1966年に創業者ウォルトが死去。跡を継いだロイ・ディズニーも1971年にこの世を去った。1978年にはニューヨーク証券取引所への株式上場を果たすも、その後の業績低迷で乗っ取り騒動が取り沙汰されたこともある。1984年にはマイケル・アイズナーがCEO就任、**ディズニー・ルネサンス**と言われる再興期に突入する。 ここ数十年はコングロマリット化を進め、テレビ事業ではABC放送や21世紀フォックス、映画ではピクサー、マーベル、ルーカスフィルムを傘下に収めた。手掛ける事業はテレビ、映画、テーマパーク、そして動画ストリーミングと多岐にわたるが、それがどのように関連しているかは[こちらの記事](https://strainer.jp/companies/6569/strategy)で解説した。 2020年のコロナ禍突入時は**株価がほぼ半減**、その後は「巣ごもり」への期待もあって急騰に転じた。テーマパーク事業の収益回復に時間がかかりそうなことが明らかになる中、足元の株価は再び軟調となっている。(2022年1月24日更新)

ウォルト・ディズニー【DIS】 NYSE

## 会社概要 ウォルト・ディズニー社はカリフォルニアに本社を置く世界最大級のエンターテイメント企業であり、メディア・コングロマリット企業。 1923年に創業者ウォルト・ディズニーとその兄、ロイ・ディズニーが設立。1927年の短編アニメ『**[蒸気船ウィリー](https://www.youtube.com/watch?v=g6sLOnRxLoU)**』でミッキーマウスが初登場。その後は長編アニメにも展開し、『白雪姫』に始まる数多くのディズニー作品を世に送り出した。 1966年に創業者ウォルトが死去。跡を継いだロイ・ディズニーも1971年にこの世を去った。1978年にはニューヨーク証券取引所への株式上場を果たすも、その後の業績低迷で乗っ取り騒動が取り沙汰されたこともある。1984年にはマイケル・アイズナーがCEO就任、**ディズニー・ルネサンス**と言われる再興期に突入する。 ここ数十年はコングロマリット化を進め、テレビ事業ではABC放送や21世紀フォックス、映画ではピクサー、マーベル、ルーカスフィルムを傘下に収めた。手掛ける事業はテレビ、映画、テーマパーク、そして動画ストリーミングと多岐にわたるが、それがどのように関連しているかは[こちらの記事](https://strainer.jp/companies/6569/strategy)で解説した。 2020年のコロナ禍突入時は**株価がほぼ半減**、その後は「巣ごもり」への期待もあって急騰に転じた。テーマパーク事業の収益回復に時間がかかりそうなことが明らかになる中、足元の株価は再び軟調となっている。(2022年1月24日更新)

事業内容

沿革・企業概要

The Walt Disney Company(ウォルトディズニー・カンパニー)は、世界有数の総合エンターテインメント企業。1923年10月16日にウォルト・ディズニーとロイ・O・ディズニーによって設立された。2020年9月現在、カリフォルニア州バーバンクに本社を置いている。

第2次世界大戦で会社が軍の私物となったことによって、創業者であったロイは退社し、ウォルトの単独経営となったあとも映画製作だけは続行された。

1938年9月29日に、カリフォルニア州法に基づく法人を設立し、1945年にロイが代表取締役社長として戻り、ウォルトは代表取締役会長となって再び兄弟の共同経営となった。

Disneyは、米国におけるアニメーション産業の先駆者としての地位を確立したのち、実写映画、テレビ、テーマパークなど事業を幅広く展開してきた。ウォルト・ディズニー・スタジオ(The Walt Disney Studio)やウォルト・ディズニー・プロダクション(Walt Disney Productions)という社名の変遷を経て、1986年にThe Walt Disney Companyという現在の名前となった。

事業内容・サービス

ウォルトディズニーは、子会社とともに、「メディア・ネットワーク」、「パーク・体験・製品」、「スタジオ・エンターテイメント」、および「ダイレクト・ツー・コンシューマー&インターナショナル(DTCI)」という4つの事業セグメントで事業を展開する。

メディア・ネットワーク

メディア・ネットワークは、Disneyの主要部門であり、ウォルト・ディズニー・テレビジョンとESPNの2つの部門にまたがるテレビネットワーク、ケーブルチャンネル、関連の制作・配給会社、所有・運営するテレビ局が含まれている。

主な収益として、アフィリエイト収入、広告、テレビ・ビデオオンデマンド配信の3つがある。

アフィリエイト収入は、ケーブルテレビや衛星放送などのマルチチャネルビデオプログラミングディストリビューター(MVPD)やABCネットワークと提携するテレビ局がウォルトディズニーの番組を配信する際に請求する金額。

広告では、アメリカ国内のネットワークや関連するプラットフォーム上で時間/場所ベースで広告を販売している。その他、アメリカ国内のテレビ局での時間ベースでの広告も含まれる。視聴率に基づく広告売り上げは、基本的にニールセン視聴率(Nielsen Media Researchが運営する視聴率測定システム)をもとに決定される。なお、視聴率に基づかない広告は、DTCI事業のほうに含まれる。

テレビ・ビデオオンデマンド配信では、ウォルトディズニーのテレビ番組や制作物使用権からのライセンス料や他社とのコンテンツ取引(番組販売)などがある。

パーク・体験・製品

「パーク・体験・製品」の売上には、テーマパーク入場券や園内での商品、飲食物、ホテルでの宿泊費用などが含まれる。

テーマパークとしては、フロリダのウォルトディズニーワールドリゾートやカリフォルニアのディズニーランドリゾートをはじめ、ディズニーランドパリ、香港ディズニーランドリゾート(47%の所有権)、上海ディズニーリゾート(43%の所有権)などがある。なお、東京ディズニーリゾートを運営するためにウォルトディズニーの知的財産を第三者にライセンス供与しており、収益に対してロイヤルティを得ている。

「製品」ではウォルトディズニーの商号、キャラクターなどを世界中の様々なメーカーやゲーム開発者などにライセンス供与している。

スタジオ・エンターテインメント

90年以上にわたり、Disneyの基礎となってきた、スタジオ・エンターテインメントは、世界中の消費者に質の高い映画、音楽、舞台劇を届けている。今日、スタジオ・エンターテインメント事業は、質の高い映画、ストーリーテリング、音楽、舞台劇を世界中の消費者に提供している。この事業には、「Disney」、「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ」、「ピクサー・アニメーション・スタジオ」、「ディズニー・ネイチャー」、「マーベル・スタジオ」、「ルーカスフィルム」、「20世紀スタジオ」、「サーチライト・ピクチャーズ」、「ブルースカイ・スタジオ」が含まれている。

ダイレクト・ツー・コンシューマー&インターナショナル

ダイレクト・ツー・コンシューマー&インターナショナル(DTCI)は、Disneyのライセンスをもとに制作されるおもちゃ、衣類などの関連商品や、ディズニーのインターネット、モバイル、ソーシャルメディア、バーチャルワールド、コンピューターゲームなどを担当する事業である。テクノロジー、メディア配信、広告販売を単一の事業セグメントに統合して、世界中の消費者にパーソナライズされたエンターテインメント体験を創造し、提供している。この事業には、世界有数のライセンス事業、世界最大級の子供向け出版ブランド、プラットフォームを横断するゲームの世界最大級のライセンサー、世界中に300以上のディズニーストア、そしてshopDisneyのeコマース・プラットフォームが含まれている。

東京ディズニーリゾート

東京ディズニーリゾートは、東京から6マイル東にある494エーカーの土地にある。オリエンランド株式会社が所有・運営しており、ウォルトディズニーは収益に対してロイヤリティを得ている。

リゾートには、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの2つがある(どちらも拡張中)。また、4つのディズニーブランドホテル、その他6つのホテル、娯楽施設(エクスピアリ)、ディズニーをテーマにした商品を販売しているBonVoyageなどがある。


参照 FORM 10-K(提出日:2019年11月20日)

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