事業内容
沿革・会社概要
株式会社ココカラファイン(cocokara fine Inc.)は、神奈川県横浜市に本社を置く、ドラッグストア・調剤を運営する企業。ココカラファインは2008年4月にセイジョーとセガミメディクスが、共同して株式移転の方法により、完全親会社として設立された。併せて、2008年4月に株式会社東京証券取引所に上場する。ココカラファインは設立後、さらなる事業展開に向け、動き出していく。例えば、2009年10月にセイジョー(現連結子会社 ココカラファインヘルスケア)が、介護事業の強化に向けて、タカラビルメンのタカラケの全株式と、タカラビルメンの保有する介護関連施設を取得した。
2013年2月にはインターネット通販事業を運営する子会社、ココカラファインOECを設立している。その他にも、2019年2月には東京都で調剤薬局事業を運営する小石川薬局の全株式を取得し子会社化。
2020年1月にマツモトキヨシホールディングスと経営統合に関する基本合意書、および、経営統合に向けた資本業務提携契約を締結。2021年10月の経営統合を目指している。
セイジョーの歴史
株式会社セイジョーは、1951年に有限会社成城薬局として設立された。1969年に社名を「株式会社セイジョー」に変更し、1976年には第一号店舗となる仙川店を開店した。その後も店舗数を伸ばしてき、2002年1月には150店舗体制となる。
セガミメディクスの歴史
セガミメディクス株式会社は、1937年2月に、合名会社セガミ製薬所として設立された。1953年8月にはチェーン第1号店「布施一店」を開設する。その後も開設を進めていき、1979年5月には全国チェーン200号店「上福岡店」を開設した。1983年1月に「セガミメディクス株式会社」に改称。2004年12月にジャスダック証券取引所に株式を上場している。
事業内容
ココカラファイングループでは医薬品、化粧品、日用雑貨等の店頭販売及び薬局の経営を主たる事業としている。事業としては「ドラッグストア・調剤事業」「介護事業」の2つの事業に分かれている。
ドラッグストア・調剤事業
医薬品、化粧品、日用雑貨等の商品供給及び小売販売をしている。
介護事業
介護施設の運営、訪問介護、介護用品のレンタル・販売を展開している。
経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
ココカラファインではドラッグストア事業、調剤事業を中心に「調剤事業の規模拡大と質の追求」などの重点課題へ取り組んでいく。
調剤事業の規模拡大と質の追求
ドラッグストアの調剤併設化・M&Aにより調剤事業を強化・拡大していく。併せて、多様な医療ニーズ・診療報酬改定に対応し地域の人々の健康維持・増進を支援する「健康サポート薬局」を100店舗体制とすることを目指し、「かかりつけ薬剤師」の育成等を通じて調剤事業の「質」を追求していく。
三大都市圏を中心とした市場シェア拡大
経済集積と人口集中が進んだ東名阪、三大都市圏を中心に出店を強化し、地域に密着した店舗運営や地域ドミナントを進めていく。
ICTを積極活用した顧客接点強化とサービスの高度化
顧客接点の強化や更なるサービスの高度化のため、ICTに積極的な投資を行う。同業他社の競合状況やE C拡大等による購買チャネルの多様化がいっそう激しくなる中、顧客のニーズに応えられる仕組みを構築し、地域密着型ドラッグストアとして付加価値の高い運営を推進していく。
物流・店舗オペレーションの効率化を軸にした流通全体の最適化
店舗数・業態・売場面積など、地域におけるココカラファインの立地特性に応じた最適な物流体制を構築していく。また、 店舗業務の最適化、標準化に加え、ICTの活用により店舗オペレーションを効率化していく。効率化により得られた時間をカウンセリング販売に充てる等、更なる付加価値力を高め、高収益体質を確立していく方針だ。
市場環境の変化に対応した迅速かつ正確な経営判断、及び経営の見える化推進
規模が拡大し市場環境も目まぐるしく変化する中、素早く環境変化を察知すること、また最適な判断を下すことが経営に求められている。正確でスピーディな経営判断ができる基幹システムを構築し、グループ全体の経営管理を強化していく。
ヘルスケアネットワークの構築を通じた地域社会への貢献
高齢化によって多様化する医療ニーズに、地域全体で協力しながら対応していくことが求められている。ココカラファインのドラッグストアや調剤薬局がその拠点となり、医療・介護に携わる多職種連携や他企業との協働により在宅医療・介護を一体的に提供する「ヘルスケアネットワーク」の構築を推進していく。