事業内容
沿革・会社概要
Q2 Holdings, Inc.は、米国テキサス州オースティンに本社を置く、デジタルバンキングソリューション企業。2005年にCBG Holdings, Inc.という名前で設立され、2013年に、Q2 Holdings, Inc.に社名変更した。
Q2は、地域・コミュニティ金融機関(RCFI)にデジタルバンキングソリューションを提供することからスタートした。投資と買収を経て、Q2のソリューションは、商業銀行、コンプライアンス、デジタルレンディングとリース、BaaS(Banking as a Service)、デジタル口座開設などに拡大している。2014年3月、ニューヨーク証券取引所へ株式上場を果たした。
Q2は2017年に、独自のアプリケーションやデジタル金融サービスを開発・サポートできるように設計されたオープンAPI金融サービス『Q2 Open』を発表。2018年10月に「Cloud Lending Solutions」を買収し、レンディングやリースを自動化することを可能にするデジタルレンディングとリースのプラットフォームを拡充。2018年11月には「Gro Solutions」を買収してデジタルオンライン口座開設・販売・マーケティングプラットフォームである『Q2 Gro』をポートフォリオに加えた。
2019年10月に「PrecisionLender」を買収し、金融機関の商業融資をサポートするプライシング、ポートフォリオ管理プラットフォーム、デジタルエンタープライズコーチ『Andi』をリリースした。
Q2は、米国48州に414のデジタルバンキングの利用顧客を抱え、これらの顧客には約1,460万人の消費者および商用ユーザーが登録されている(2019年12月31日時点)。
事業内容
Q2 HoldingsはWebから口座開設を可能とするインターネット・バンキングを中心としたデジタルバンキングソリューションを展開している。Q2のソリューションは、金融機関、オルタナティブファイナンスリース会社(Alt-FI)、金融テクノロジー会社(FinTechs)に、SaaS型のビジネスモデルで販売されている。
顧客はQ2のソリューションと様々なサードパーティ製アプリケーションと接続し、アカウントサービス、決済、画像処理など、顧客の社内システムとシームレスに統合することができる。Q2のソリューションを利用することで、エンドユーザーがいつでも、どこでも、どんなデバイスでも取引やエンゲージメントを行えるように、デジタルバンキング、融資、リース、BaaSなどの堅牢なサービスを提供することが可能になる。
デジタルバンキング・プラットフォーム
デジタルバンキング・プラットフォームは、地域・コミュニティ金融機関(RCFI)の顧客が、デジタルチャネルを介して統一されたデジタルバンキングサービスを提供することをサポートする。Q2の収益の大部分は、デジタルバンキング・プラットフォームの販売によるものである。
「Q2 Sentinel」は、疑わしい取引を検出してブロックするのに役立つように設計されたリアルタイムのセキュリティ分析ソリューションである。トランザクション活動の分析を提供しながら、エンドユーザーの行動を継続的に学習する。
「Q2 SMART」は、機械学習と統計分析を利用して、エンドユーザーの行動に基づいてターゲットを絞ったサービスを提供できるように設計されたプラットフォームである。
クラウドレンディングソリューション
Q2のエンドツーエンドのデジタルレンディングとリースにより、金融機関、Alt-FI、FinTechの顧客は、従来のローン申請と引受プロセスのデジタル化と自動化により、ローンの意思決定を迅速化し、業務の非効率性を削減することができる。
「PrecisionLender」プラットフォームは、クラウドベースのデータ駆動型営業支援、価格設定、ポートフォリオ管理ソリューションであり、金融機関が商業用融資取引をより効果的に構築し、交渉することを可能にする。
『Andi』は、機械学習を利用したデジタルエンタープライズ・コーチで、リアルタイム分析を活用して、商業ローンの構造化、交渉、価格設定プロセス全体を通じて商業関係マネージャーをサポートする。
BaaS(Banking as a Service)
Q2のオープンAPIツールは、銀行業務を補完し、様々なBaaSソリューションを迅速に開発し、立ち上げることを可能にする。地域・コミュニティ金融機関(RCFI)の顧客は、オープンAPIツールを利用して、カスタムソリューションを構築したり、Q2が開発したホワイトラベル製品を利用して、独自のデジタル預金・決済製品を作成することができる。