事業内容
アリアケジャパンとそのグループ会社は、主に天然調味料の製造販売を手掛ける企業群です。アリアケジャパン自体は、国内顧客向けに天然調味料の製造を行っています。国内には、アリアケジャパンの本社社屋の一部を賃借しコンビニエンスストアを運営する株式会社エー・シー・シーがあります。
海外では、中国の青島有明食品有限公司、台湾の台湾有明食品股份有限公司、ヨーロッパのF.P. Natural Ingredients S.A.S.とAriake Europe N.V.、そして東南アジアのPT.Ariake Europe Indonesiaが、それぞれ地域に応じた市場向けに天然調味料の製造販売を行っています。これらの製品は、各地域の消費者に販売されるとともに、アリアケジャパンへも供給されています。
また、ヨーロッパのHenningsen Nederland B.V.と中国の日照有明食品有限公司は、主に欧州地域および中国内外のユーザーに向けて天然調味料を製造販売し、アリアケジャパンへの供給も予定しています。
非連結子会社であるアリアケファーム株式会社は、農産物の生産を行い、これらの製品をアリアケジャパンに供給するとともに、国内消費者にも販売しています。
このように、アリアケジャパングループは、国内外で多岐にわたる事業を展開し、天然調味料の製造販売を中心に事業を行っています。
特集記事
経営方針
アリアケジャパンとそのグループ会社は、天然調味料のリーディングカンパニーとして、健康で豊かな食文化への貢献、顧客第一主義に基づく事業展開、そして事業を通じた株式価値の最大化を経営理念としています。同社は、製品の高品質化と「食の安全」の確保に努め、収益力向上を目指しています。中期的な経営指標として、ROE(株主資本当期純利益率)およびDOE(株主資本配当率)の最大化を掲げ、長期経営計画に基づく着実な経営を行っています。
経営戦略の核となるのは、天然調味料専業メーカーから総合調味料メーカーへの事業展開の拡大、国内外市場の開拓、技術革新によるリーディングカンパニーへの成長です。具体的には、少子高齢化に伴う国内市場の縮小に対応し、総合調味料メーカーとしての需要喚起、技術革新による高品質な商品の低コスト実現、海外戦略の積極的推進、そして企業価値向上に資する資本政策の実施を挙げています。
アリアケジャパンは、国内外で200億円を超える大型設備投資を実施し、世界的な天然調味料の需要拡大に対応しています。これにより、2013年から2023年にかけて、売上高は約50%から66%増加し、安定的な収益基盤の確立を目指しています。また、新型コロナウイルス感染症への対応として、国内外の製造拠点で安全確認・感染防止策を徹底し、生産活動の維持に努めています。
このように、アリアケジャパンは、技術革新と国内外市場の開拓を通じて、天然調味料市場でのリーダーシップを強化し、長期的な企業価値の向上を目指しています。