JPモルガンチェースなど大手銀行が2Q決算を発表!数値に表れる環境の変化を辿る
2023年7月も下旬へと差し掛かろうとしている。日本では猛暑が続くが、米国では4〜6月期決算シーズンが始まった。
毎度の決算シーズン、主な企業決算の幕を開けるのは金融機関だ。先週金曜日にはJPモルガンチェース、ウェルズファーゴ、シティグループといった巨大銀行の決算が発表。
JPモルガンチェースとウェルズファーゴは前年比で大幅な利益増を計上。結果だけを見れば、とても数カ月前に「銀行危機」とも言われる状況があったとは思えない。しかし中身を見ると市況の変化による影響が確かに表れている。
特に大変なのが中小の銀行だ。同じく金曜日に発表された決算で、ステートストリート銀行の非金利性預金は三か月で20%以上も減少した。同行は米国で12番目に大きな銀行である。
今回の記事では、すでに発表された米銀行決算のうちJPモルガンチェース(以下、JPモルガン)を中心に概況をまとめる。