事業内容
ファーストリテイリングは、株式会社ファーストリテイリングを中心に、104社の連結子会社と3社の持分法適用会社で構成されています。同社の事業は、主に「ユニクロ事業」「ジーユー事業」「グローバルブランド事業」「その他」の4つのセグメントに分かれています。
ユニクロ事業は、国内外で「ユニクロ」ブランドのカジュアル衣料品を販売しています。国内ユニクロ事業は株式会社ユニクロが担当し、海外ユニクロ事業は迅銷(中国)商貿有限公司やFRL Korea Co., Ltd.などが展開しています。
ジーユー事業は、「ジーユー」ブランドのカジュアル衣料品を国内外で販売しています。株式会社ジーユーがこの事業を担い、極優(上海)商貿有限公司などが海外展開を行っています。
グローバルブランド事業は、衣料品の企画、販売、製造を国内外で行っています。Theory LLCや株式会社プラステ、COMPTOIR DES COTONNIERS S.A.S.などがこの事業に関与しています。
その他の事業には、不動産賃貸業などが含まれています。これらの事業は、ファーストリテイリングの多様なビジネス展開を支える重要な要素となっています。
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経営方針
ファーストリテイリングは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という理念のもと、グローバルな成長戦略を推進しています。同社は、LifeWearというコンセプトを通じて、シンプルで上質な服を提供し、世界中の顧客に支持されています。特に欧米市場での顧客層の拡大が、中長期的な成長の自信を深めています。
同社は、2023年を第4創業期の始まりと位置づけ、2028年までに売上収益5兆円を目指しています。この目標達成に向けて、人的資本への投資や経営人材の育成を強化し、多様な人材が活躍できる環境を整備しています。また、サステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求も重要な課題としています。
顧客ニーズに応えるため、商品開発の強化や新しい購買体験の提供を進めています。アプリ会員基盤を活用し、顧客の声を商品開発に反映させることで、ライフスタイルの変化に対応した商品を提供します。また、店舗とEコマースを融合させた購買体験を構築し、顧客とのコミュニケーションを強化しています。
グローバル展開では、北米や欧州でのユニクロ事業の成長を加速し、東南アジアやインド、豪州での基盤強化に注力しています。国内では、店舗の大型化やEコマースの強化を通じて、地域に根ざした安定成長を目指しています。さらに、ジーユー事業やグローバルブランド事業の拡大を通じて、グループ全体の成長を図っています。