事業内容
イオンフィナンシャルサービスは、イオン株式会社の子会社であり、総合小売業を営むイオンリテール株式会社を中心とするグループの一員です。同社グループは、31の連結子会社と1つの持分法適用関連会社から構成され、幅広い金融サービスを提供しています。これには、クレジットカードの発行や信用購入あっせん、融資、銀行業務、保険事業、業務代行、債権管理・回収(サービサー)などが含まれます。また、銀行代理業やコールセンターなどの事業も展開しています。
具体的には、クレジットカード業務では、加盟店での商品購入やサービス提供に際して、会員に代わって加盟店に一括立替払いを行い、会員からは一回払いやリボルビング払いで回収します。個別信用購入あっせんでは、クレジットカードを使用せずに、信用調査を経て承認された顧客に対して、加盟店が割賦販売を行う場合に一括立替払いを行います。
融資事業では、カードキャッシングや各種ローンを提供し、提携金融機関のATM等から融資を行い、会員からは一回払いやリボルビング払いで回収します。銀行業務は、子会社を通じて顧客からの預金等による資金調達や貸出、運用を行います。保険事業では、生命保険や少額短期保険の商品開発、販売を行い、健康増進型医療保険や家財保険、ペット保険、自転車保険などを提供しています。
業務代行では、電子マネーの利用売上代金の精算代行業務や集金代行業務を行っています。その他、銀行代理業、サービサー、コールセンターなどの事業も手がけており、顧客と直結した事業活動を展開しています。これらのサービスを通じて、イオンフィナンシャルサービスは、顧客に多様な金融ソリューションを提供しています。
特集記事
経営方針
イオンフィナンシャルサービスは、「お客さまの未来と信用を活かす生活応援企業」として、顧客第一を旨とし、生活に密着した金融サービスの提供を目指しています。同社は、小売業と金融業の融合を図り、安全で便利、かつお得な金融サービスを提供することで、日本及びアジア各国において顧客に最も身近なリテール総合金融サービス会社を目指しています。
中期経営計画(2021年度~2025年度)では、新型コロナウイルス感染症の影響からの早期業績回復と向上を目指し、営業収益7,600億円、営業利益1,000億円を目標としています。また、営業利益比率では、国内40%、国際60%を目指しています。
同社は、「第二の創業:バリューチェーンの革新とネットワークの創造」を掲げ、国内ではイオングループ全体のトータルアプリ「iAEON」のコード決済「AEON Pay」を起点に、キャッシュレスの推進と顧客の利便性向上を図っています。海外では、マレーシアでのデジタルバンクライセンス取得を始め、次の成長ステージに向けた準備を進めています。
重点テーマとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)、ヘルス&ウェルネス、ESGを掲げ、国内外での取り組みを強化しています。国内事業では、イオン生活圏の構築、キャッシュレスの推進、健康増進型保険や投資信託等の資産形成商品の提案・販売を通じて、顧客との密接な関係性の構築を目指しています。国際事業では、デジタル金融包摂の実行、事業・提供商品・展開エリアの拡大、エリア戦略の立案を重点施策としています。
イオンフィナンシャルサービスは、これらの戦略を通じて、顧客の生活を支え、豊かにする金融サービスの提供を目指しています。