金利上昇でも株価低迷「イオンフィナンシャルサービス」今はアジア圏が主な収益源だった

日本でも「金利のある世界」到来が目される中、銀行株がのきなみ上昇している。三菱UFJフィナンシャル・グループは2023年初と比べて倍増。みずほフィナンシャルグループも2.2倍の値上がりとなっている。
ネット銀行や地銀の中にも、株価上昇を享受する企業が目立つようになった。住信SBIネット銀行は2024年初と比べて二倍以上。千葉興業銀行は2022年後半に株価上昇が本格化し、約六倍の水準となった。
そんな中、金利上昇などどこ吹く風といった様子で株価の低迷が続いているのがイオンフィナンシャルサービスだ。今回の記事では、同社の来歴について改めて紹介し、直近の動向や今後の展望について紐解く。
Finboard
想像に難くないことだが、イオンフィナンシャルサービスの出自は純粋な「銀行」ではない。始まりは1981年に設立された日本クレジットサービスで、三年後には貸金業者として登録。1989年には割賦購入あっせん業者の登録を行なった。