事業内容
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、多様な事業セグメントを持つ企業グループです。国内事業では、株式会社ドン・キホーテや株式会社長崎屋、UDリテール株式会社が「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」などのディスカウントストアを全国展開しています。ユニー株式会社は「アピタ」や「ピアゴ」といった総合小売業を展開し、衣食住にわたる商品を提供しています。
また、カネ美食品株式会社は寿司や惣菜の小売業を行い、コンビニ向けの弁当製造も手がけています。金融サービスでは、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルフィナンシャルサービスと株式会社UCSがクレジットカードや電子マネー事業を展開しています。アクリーティブ株式会社は売掛債権の早期買取りや支払業務のアウトソーシングを提供しています。
不動産関連では、日本アセットマーケティング株式会社がディスカウントストア向けの物件賃貸を行い、日本商業施設株式会社は商業施設のテナント賃貸と管理を行っています。北米事業では、Don Quijote(USA)Co.,Ltd.やGelson’s Marketsがハワイとカリフォルニアでディスカウントストアとスーパーマーケットを運営しています。
アジア事業では、Pan Pacific Retail Management(Singapore) Pte.Ltd.などが「DON DON DONKI」といったジャパンブランド・スペシャリティストアを展開し、地域に根ざしたサービスを提供しています。これらの多様な事業を通じて、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは国内外で幅広い顧客層に対応しています。
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経営方針
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、「ビッグコンビニエンス&ディスカウントストア」を事業コンセプトに掲げ、顧客最優先主義を基軸とした成長戦略を推進しています。同社は、顧客に満足を提供するため、質の高い商品やサービスを提供し、ユニークな営業施策を展開しています。特に、地域密着型の店舗運営を重視し、地域社会に欠かせない存在となることを目指しています。
同社の成長戦略は、国内外での事業拡大に重点を置いています。国内では、メディアやアプリを活用した販促活動を通じて新規顧客の獲得と既存顧客の来店頻度向上を図っています。また、訪日外国人観光客向けのプロモーションや魅力的な商品開発を強化し、インバウンド需要の取り込みを進めています。さらに、PB/OEM商品の拡充やサプライヤーとの連携強化を通じて、収益性の向上を目指しています。
海外事業では、店舗拡大と新業態の開発を進め、地域特性に応じた業態転換を行っています。これにより、客数増加と一品単価の上昇を図り、売上拡大を目指しています。また、本部機能の集約による業務効率の改善を進め、収益性の向上を図っています。これらの施策を通じて、同社は持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。
同社は、2025年までに売上高2兆円、営業利益1,200億円を目標とする「Visionary 2025」を掲げていましたが、これを1年前倒しで達成しました。今後は、2030年までに営業利益2,000億円を目指す「Visionary 2030」の達成に向けて取り組んでいます。これらの目標を達成するため、同社は事業投資を優先し、持続的な成長を追求しています。