事業内容
住友電気工業は、自動車関連事業、情報通信関連事業、エレクトロニクス関連事業、環境エネルギー関連事業、産業素材関連事業の5つの主要セグメントを通じて、幅広い製品の開発、製造、販売、サービスを提供しています。
自動車関連事業では、ワイヤーハーネス、防振ゴム・自動車用ホース、自動車電装部品、交通制御などのネットワーク・システム製品を手掛けています。住友電装株式会社や住友理工株式会社など、国内外に多数の関連会社を持っています。
情報通信関連事業では、光ファイバ・ケーブル、通信用ケーブル・機器、光融着接続機、光データリンク・無線通信用デバイスなどの光・電子デバイス製品を提供しており、住友電工デバイス・イノベーション株式会社などが関連会社です。
エレクトロニクス関連事業では、電子ワイヤー、電子線照射製品、フレキシブルプリント回路、ふっ素樹脂製品、鋲螺、金属部品、化成品などを展開しており、株式会社テクノアソシエなどがこのセグメントに属しています。
環境エネルギー関連事業では、導電製品、送配電用電線・ケーブル・機器、巻線、空気ばね、受変電設備・制御システムなどの電力機器を提供しています。日新電機株式会社や住友電設株式会社などがこのセグメントに含まれます。
産業素材関連事業では、PC鋼材、精密ばね用鋼線、スチールコード、超硬工具、ダイヤ・CBN工具、レーザ用光学部品、焼結部品、半導体放熱基板などを扱っており、住友電工ハードメタル株式会社や栃木住友電工株式会社などが関連会社です。
これらの事業を通じて、住友電気工業は多岐にわたる産業分野での技術革新と社会の発展に貢献しています。
経営方針
住友電気工業は、長期ビジョン「住友電工グループ2030ビジョン」を策定し、公表しています。このビジョンでは、「グリーンな地球と安心・快適な暮らし」の実現を目指し、企業価値の向上に取り組んでいます。同社は、エネルギー、情報通信、モビリティの3つの注力分野において、脱炭素社会や情報化社会の進展に伴う事業機会を捉え、グループの総合力で成長戦略を推進しています。また、中期経営計画2025を策定し、2023年度から2025年度の3カ年の実行計画としています。この計画では、「つなぐ・ささえる技術でグリーン社会の未来を拓く」をスローガンに掲げ、脱炭素社会の進展や情報化社会の進化に伴うグローバルな事業機会を確実に捉え、成長戦略を推進するとともに経営基盤の強化に取り組んでいます。住友電気工業は、これらの戦略を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。