事業内容
サーバーワークスは、クラウドコンピューティングサービスの提供を主軸に事業を展開しています。同社は、Amazon Web Services (AWS) のソリューション販売を中心に、2021年からはGoogle Cloudの事業領域にも拡大し、クラウドコンピューティング事業を推進しています。サーバーワークスは、AWS導入支援サービスの提供を通じて、クラウドへの移行コンサルティング、クラウド基盤構築、アプリケーション開発、クラウド移行後の運用支援サービス、運用自動化サービスなどを一貫して提供しています。
また、同社はAWS利用に関する再販売も行っており、AWSの利用料金に手数料を加算した日本円建ての請求書発行を通じて、顧客企業の支払いを容易にしています。さらに、AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」を提供し、クラウド運用の自動化と最適化を実現しています。
サーバーワークスグループは、連結子会社を通じてGoogle Cloud事業も展開しており、Google Cloudのリセラーとして再販売を行っています。これにより、マルチクラウドへの対応を強化しています。
同社グループは、クラウドインテグレーション、リセール、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、サイト・リライアビリティ・エンジニアリング(SRE)などのサービスを提供し、顧客企業のクラウド導入から運用までをサポートしています。これらのサービスは、主にサブスクリプション型のビジネスモデルに基づき、持続的かつ長期的に安定した収入を見込めるように設計されています。
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経営方針
サーバーワークスは、「クラウドで世界をもっとはたらきやすく」をビジョンに掲げ、クラウド基盤構築技術を最大の強みとしています。同社は、顧客の課題解決に注力し、魅力的な就労環境の整備と生産性向上に貢献することを基本方針としています。中長期的な経営戦略として、市場動向や経営環境の変化に対応しながら、企業価値の向上を目指しています。これには、新規事業の開発や他社との協業・業務提携を通じた収益の柱の育成が含まれます。
クラウド市場の拡大に伴い、サーバーワークスはクラウドビジネスの強化・拡大、優秀な人材の確保・育成、自社クラウドサービスの機能向上、事業展開のグローバル化、事業ポートフォリオの拡大、パートナー企業との協業推進及びM&Aによる成長の加速、パートナーエコシステム構築を重要課題として取り組んでいます。特に、AWSプレミアティアサービスパートナーとしての地位を維持しつつ、クラウド運用自動化サービス「Cloud Automator」の提供を通じて、クラウドインテグレーション案件受注率の向上に貢献しています。
また、技術者の人材不足に対応するため、リモートワークや時短勤務制度の導入など、ダイバーシティに対応した施策を推進し、社員の能力開発にも注力しています。グローバル市場への進出や、AWSだけでなくGoogle Cloud事業への拡大も図っており、マルチクラウド対応の必要性にも対応しています。
サーバーワークスは、変化する市場環境と顧客ニーズに迅速に対応することで、企業価値の更なる向上を目指しています。