事業内容
Amaziaは、インターネットとアプリサービスの開発・運用において、自社内で一貫した開発運用体制を構築し、特にアプリ開発力とマネタイズ力を強みとしています。同社は、2014年11月にフリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」のサービス提供を開始し、現在はマンガアプリ事業に経営資源を集中しています。「マンガBANG!」は、フリーミアムモデルを採用し、多数のユーザーに最適な広告閲覧を促すことで高い広告収益を得るとともに、ユーザーが課金衝動を覚えるタイミングでのライトな課金モデルを提供しています。これにより、高ARPU(一人当たり顧客単価)を実現しています。
また、Amaziaはユーザーの行動分析を基にUI/UXの改善や最適な広告配信構成の見直しを行い、配信作品の増加を実現しています。同社はマンガアプリ事業を単一セグメントとしており、「マンガBANG!」では、複数出版社の有名作品に加え、オリジナル作品を配信するプラットフォーム型のスマートフォン向けマンガアプリとして運営しています。基本無料で利用できるため、多数のユーザーを獲得し、広告収益と課金収益でのマネタイズを行っています。
さらに、Amaziaは2019年9月よりオリジナルマンガ制作に着手し、2021年4月にはオリジナルマンガレーベル「マンガBANGコミックス」を創刊しました。異世界転生系、恋愛系等の小説のコミカライズを中心に作品制作に取り組み、制作本数の拡大に向けて体制強化を行っています。また、オリジナル作品の大ヒット及びメディアミックス化に向けて他社との協業案件にも着手しており、利益率の改善効果も期待されています。
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経営方針
Amaziaは、インターネットサービス業界において、特に電子書籍市場での成長を目指しています。同社は、「世界にチャレンジするインターネットサービスを創る」という経営理念のもと、新しい楽しさや便利さを提供することで、持続的な成長と企業価値の向上を追求しています。経営上の目標としては、事業規模の拡大を重視し、「売上高」を重要な経営指標と位置づけています。
電子書籍市場の拡大を背景に、Amaziaは主力サービスである「マンガBANG!」を通じて、フリーミアムモデルの強化、オリジナル作品の制作、マンガアプリの海外展開などに力を入れています。特に、出版社との信頼関係を深化させ、先行配信や人気作品の配信数の増加に努めることで、配信される作品の差別化を図っています。また、オリジナル作品の拡充やIP展開を通じて、ユーザー数の増加と各KPIの成長を目指しています。
さらに、Amaziaは周辺ビジネスの拡大にも注力しており、マンガアプリ事業領域で蓄積した知見やノウハウを活用して、迅速かつ効率的に新規サービスへの拡大を図っています。Web電子書籍市場の開拓やオリジナルマンガの制作にも力を入れ、2023年10月にはWeb版「マンガBANG!」を「マンガBANGブックス」にリニューアルし、Web電子書籍市場の開拓を目指しています。
海外展開においても、日本のマンガを世界のスマートフォンアプリ市場へ迅速に展開することを重要視しており、海外向けマンガアプリ「MANGA BANG!」のリニューアルを行い、海外市場でのビジネスモデルの開拓を進めています。
これらの成長戦略を通じて、Amaziaは電子書籍市場における競争力の強化と、持続可能な成長を目指しています。