事業内容
リボミックは、抗体に次ぐ次世代新薬として期待されるアプタマー(核酸医薬の一種)に特化した医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーです。同社は、アプタマー創製に関する総合的な技術や知識、経験、ノウハウ等からなる創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」を活用し、革新的なアプタマー医薬の研究開発を進めています。企業理念として「Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に応える」ことを掲げ、自社での臨床Proof of Conceptの獲得に向けた開発を最重点経営目標としています。
主要なトピックスとして、自社で創製したRBM-007(抗FGF2アプタマー)の臨床試験に積極的に取り組んでいます。RBM-007は、高齢者の失明の原因ともなる滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)と難治性の希少疾患である軟骨無形成症(ACH)を対象疾患としています。さらに、RBM-007の適応症拡大を目指し、増殖性硝子体網膜症(PVR)に関する共同研究も開始しています。
また、リボミックは、RBM-007以外にも臨床開発優先度の高い自社パイプラインを持ち、特に優れた薬効が確認されているRBM-011、RBM-003、RBM-010及びRBM-009を、RBM-007に次ぐ重点開発プログラムと位置づけています。
さらに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬アプタマーの開発や、ビタミンC60バイオリサーチ株式会社との共同研究開発契約に基づく化粧品原料候補の創製・開発にも取り組んでいます。
経営方針
リボミックは、未だに満足すべき治療法のない疾患領域(Unmet Medical Needs)に応えることを企業理念に掲げ、RNAを成分とする医薬品(アプタマー医薬)の開発を通じて、医療の進歩に貢献しています。同社は、独自の創薬プラットフォーム技術「RiboARTシステム」を活用し、新規アプタマー医薬の研究開発に注力しています。
経営戦略として、リボミックは、ライセンス・アウトを通じた収益化を重視しています。具体的には、早期の研究開発段階でライセンス・アウトを実施し、契約一時金、マイルストーン収入、ロイヤルティー、共同研究収入を獲得することで、収益の拡大と安定化を目指しています。また、自社での臨床開発にも取り組み、自社パイプラインの価値向上を図っています。
中長期的な成長戦略として、リボミックは、探索から臨床ステージへの脱皮、次世代アプタマー・テクノロジーの開発、社会に対する企業価値の創出を事業目標として掲げています。これらの目標達成に向けて、研究開発・臨床開発・事業開発活動に特に重点を置いて取り組んでいます。
さらに、リボミックは、製薬企業との協力関係構築を強化し、継続的なライセンス・アウトの実現を目指しています。これにより、収益規模の拡大とその安定化を図るとともに、世界のアプタマー医薬品開発における主要な地位の確立を目標としています。
経営上の目標達成に向けた客観的な指標としては、ライセンス・アウト時の契約一時金、マイルストーン、ロイヤルティー、共同研究収入などが挙げられます。これらを基に、2025年までに自社創薬品の中から優先度の高いパイプラインを臨床ステージへ移行させることを目標としています。