オクタ【OKTA】 NASDAQ

オクタ(Okta)は米国の認証情報サービス企業。2009年、セールスフォース出身のTodd McKinnon(トッド・マキノン)氏とFrederic Kerrest(フレデリック・ケレスト)氏によって「Saasure」の名称で創業。 2010年にシングル・サインオンツールの提供を開始。2017年4月にはNASDAQへの株式上場を果たした。

オクタ【OKTA】 NASDAQ

オクタ(Okta)は米国の認証情報サービス企業。2009年、セールスフォース出身のTodd McKinnon(トッド・マキノン)氏とFrederic Kerrest(フレデリック・ケレスト)氏によって「Saasure」の名称で創業。 2010年にシングル・サインオンツールの提供を開始。2017年4月にはNASDAQへの株式上場を果たした。

事業内容

沿革・会社概要

Okta, Inc.(オクタ)は、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く認証情報サービス企業。2009年、Salesforce出身のTodd McKinnon(トッド・マキノン)氏とFrederic Kerrest(フレデリック・ケレスト)氏によって「Saasure Inc.」の名称で創業された。2010年にシングル・サインオンツールの提供を開始。2013年には「Universal Directory」機能を、2015年には「Multi-Factor Authentication(多要素認証)」機能を追加した。2017年4月にNASDAQへ株式上場を果たす。

Oktaのビジョンは、あらゆる組織があらゆるテクノロジーを利用できるようにすることであり、アイデンティティがそれを実現する鍵であると考えている。

事業内容

Okta, Inc.(オクタ)は、企業向けにアイデンティティ管理プラットフォーム(IDaaS:Identity as a Service)を提供するリーディングカンパニー。Oktaの代表的な製品である『Okta Identity Cloud』は、独立した中立的なクラウドベースのアイデンティティプラットフォームとして構築され、SaaS型のビジネスモデルで提供される。

顧客は、Oktaの安全で信頼性と拡張性に優れたプラットフォームを通じて、一般的に普及しているアプリケーション、サービス、またはクラウドを選択して統合することができる。Oktaの技術的中立性により、顧客は最高の技術を簡単に採用することができ、Oktaのプラットフォームは、ユーザーが選択した技術に安全に接続できるように設計されている。

アプリケーションの数とクラウドの導入数の増加傾向を考えると、アイデンティティは組織のセキュリティにとって最も重要なレイヤーになりつつある。組織がネットワークベースのセキュリティモデルから、適応性とコンテキストを考慮した制御に焦点を当てたゼロトラストセキュリティモデルへと移行する中で、アイデンティティは、ユーザーのアクセスを管理し、デジタル資産を保護するための最も信頼性の高い方法となっている。Oktaのアイデンティティへのアプローチにより、顧客は、内部のITシステムと外部の顧客向けアプリケーションにまたがるセキュリティインフラを簡素化し、効率的に拡張することができる。

ビジネスモデル

OktaはSaaS型のビジネスモデルを採用しており、主にクラウドベースのサービスへの複数年分のサブスクリプションを販売することで収益を上げている。Oktaは、プラットフォームにアクセスするユーザー数の拡大と追加製品のアップセルを通じて、顧客の獲得と維持、および顧客の支出の増加に注力している。

Oktaの製品は、フィールドおよびインサイドセールスチームを通じて直接販売するだけでなく、リセール業者、システムインテグレータ、その他の流通パートナーを含むチャネルパートナーのネットワークを通じて間接的に販売を推進している。

製品・サービス

『Okta Identity Cloud』は、大きく「Workforce Identity」と「Customer Identity」に分かれ、企業内のアクセス管理および一般ユーザー向けサインインツールなどの機能を提供する。Oktaの製品はユーザーの安全を確保し、依存しているアプリケーションに接続することで、クラウド、モバイル、およびWebテクノロジーの力を効果的に活用することを支援する。毎日何百万人もの人々がOktaを利用して、さまざまなクラウド、モバイル、Webアプリケーション、オンプレミスサーバー、アプリケーションプログラムインターフェース(API)、ITインフラストラクチャプロバイダ、サービスに多数のデバイスから安全にアクセスしている。

従業員や契約社員は、『Okta Identity Cloud』にサインインして、最も重要な業務に必要なアプリケーションにシームレスかつ安全にアクセスすることができている。プラットフォームを利用して、パートナーとのコラボレーションを実現し、オンラインやモバイルデバイスを介してよりモダンな体験を顧客に提供できていることがOktaの特色である。

開発者は、Oktaのプラットフォームを活用して、安全かつ効率的にアイデンティティをソフトウェアに組み込むことで、コアミッションに集中することができるようになる。Oktaのプラットフォームに新しい顧客、ユーザー、開発者、統合機能を追加すると、ビジネス、顧客、パートナー、ユーザーは、『Okta Identity Cloud』の価値とセキュリティを高める強力なネットワーク効果の恩恵を受けることができる。

プラットフォーム

Oktaは、組織がすべてのアイデンティティを管理し、セキュリティを確保するための統合的なアプローチを提供するために『Okta Identity Cloud』を設計した。プラットフォームにより、顧客企業は取引先、従業員、請負業者、パートナーのプロビジョニングを簡単に行うことができ、どのようなユーザーでもあらゆるデバイス、クラウド、アプリケーションに接続することができ、すべてがシンプルで直感的なコンシューマーライクなユーザー体験を実現している。

2020年1月31日現在、ほぼすべての業界で7,950社以上の顧客が『Okta Identity Cloud』を利用して、世界中でアイデンティティの安全性を確保し、管理している。Oktaの顧客は、大企業から中小企業、大学、非営利団体、政府機関に至るまで、世界をリードする組織で構成されている。Oktaは、Amazon Web Services、Atlassian、Cisco、CyberArk、Google Cloud、Microsoft、Proofpoint、SailPoint、ServiceNow、VMware、Workdayなどの主要なアプリケーションおよびインフラストラクチャベンダーと提携している。

クラウド、モバイル、Webアプリケーション、ITインフラストラクチャプロバイダとの統合件数は6,500件を超えており、これは収益とは直接相関していないものの、Oktaのプラットフォームが広く受け入れられていることを示している。


2020年1月期 Annual Report FORM 10-K(提出日:2020年3月6日)

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