新規上場企業については日米問わず常にワッチし続けたい昨今です。
ということで、今更ながら2017年9月にアメリカで上場した9社のうち、バイオ系やファンド系を除いた7社をざっくり調べてみたいと思います。
社名 | キーワード | 時価総額(USD) |
Roku, Inc. | ストリーミングプレイヤー | 45.27億 |
RYB Education, Inc. | 中国の教育 | 4.86億 |
Secoo Holding LTD | 中国の高級EC |
5.07億 |
TDH Holdings, Inc. | 中国のペットフード | 4991万 |
Despegar.com, Corp. | 中南米のOTA | 19億 |
BEST Inc. | 中国の物流サービス | 35.8億 |
中国企業が4社も上場しています。その他にも中南米のOTA(オンライン旅行会社)など、面白そうな会社がありますね。
それでは各社の事業内容と業績について1社ずつ見ていきたいと思います。
テレビにつなぐことでNetflixやhuluなどのストリーミングサービスを利用できる「Roku®」ストリーミングプレーヤーや、その機能が始めから入っている「Roku TVs™」を販売しています。
Rokuがすごいのは、既存のストリーミングサービスだけでなく、多くの無料コンテンツを提供している点です。
「Rokuチャンネル」では、多くの映画やドラマなどのコンテンツを無料で視聴できます。
その他、ABCやCBSNなどの既存のチャンネルからYouTube、Amazon Instant Video、PlayStation™ Vue、HBOなど50万を超える映画やテレビ番組を視聴することができます。
主要KPIの推移です。
ARPU(ユーザー当たり売上)が9.26ドルから12.68ドルへと大きく改善しています。
売上の内訳です。
四半期の売上高は1億ドル前後という規模。
季節性はありそうですが、前年と比べて「Platform」売上が2倍以上に増加しています。
コスト構造の変化です。
プレイヤー自体の売上原価が50%ともっとも大きくなっていますが、前年は63%あったので改善しています。
セールス・マーケティング費用が13%と、成長企業の割には小さいですね。
利益率も改善傾向です。
Q4にどうなるかがポイントになりそうですね。
続いて、中国で早期教育サービスを提供する「RYB Education」です。