米国の大手小売チェーン6社にみるインフレの影響
米国企業の2022年1〜3月期決算がこの5月におおむね出揃った。その中で、ひときわ注目に値するのが大手小売りチェーンの動向だ。
各社の明暗は、決算発表後の株価の反応を見るのが分かりやすい。「ウォルマート」は1987年のブラックマンデー以来の急落となり、「ターゲット」も一週間で30%もの下落だった。
もっとも、全ての小売企業で株安となったわけではない。ホームセンター大手の「ホームデポ」「ロウズ」は決算発表後に株価が上向き、大手百貨店「メイシーズ」「ノードストローム」は急騰した。
今回の記事では、先に挙げた6社の決算概況を中心に紐解く。それによって、海外の小売市況にどのような変化が起こっているか、データを整理しつつお伝えする。