ジョージ・ソロスの半生③クォンタム・ファンドでの圧倒的な成功と苦しみ
1968年に会社内で「ファーストイーグル・ファンド」を立ち上げたジョージ・ソロスは、1969年に資本金400万ドルの「ダブルイーグル・ファンド」を作りました。
ダブルイーグル・ファンドでは空売りやレバレッジなどの使用が認められ、今でいう「ヘッジファンド」の走りと言えました。
その後、2つのファンドが成長するにつれて、「自己資金で買っている株を顧客にも勧める」など、利益相反が発生。
ソロスはポートフォリオを放棄して、所属していたアーノルド・S・ブレイシュローダーを退職します。そして1973年、自分のヘッジファンド「ソロス・ファンド(後のクオンタム・ファンド)」を立ち上げたのです。