今月は日本だけでなくアメリカも決算シーズンです。日本は3月決算の企業が多いですが、アメリカは12月決算の企業が多いため、期末決算の企業が多くなっています。
今晩もGoogle(Alphabet)やApple、Amazonなど注目の決算が出てくる予定ですが、とりあえず昨晩までに出た大手テック企業6社の決算をまとめておきます。
まずは動画ストリーミングサービス大手のNetflixです。
売上高は117億ドルと、前年から32.4%の成長。
営業利益は3億7979万ドルに増加しています。
コストの状況を見ると、売上原価が76億5967万ドル、マーケティング費用が12億7802万ドル、技術・コンテンツ費用が10億ドル、一般管理費が8億6356万ドルという状況。
バランスシートも見てみます。
総資産190億ドルのうち、現金同等物は28億ドル。
コンテンツ資産は流動資産で43億ドル、固定資産で103億ドルという規模です。実に総資産の77%がコンテンツ資産となっています。
資産の源泉である負債と自己資本も見てみます。
長期借入金が65億ドルあります。資本金(Common stock)は18.7億ドル、利益剰余金が17.3億ドルほど。
営業キャッシュフローはマイナス17億8595万ドルほどで、まだキャッシュフローを稼ぐには至っていません。
営業利益が出ているのになぜ営業キャッシュフローがマイナスになるか見てみます。
ストリーミングコンテンツ資産への投資に年間98億ドルのキャッシュを投下しており、これが営業キャッシュフローに含まれるためです。
設備投資や無形資産なら投資キャッシュフローになりますが、Netflixのコンテンツ資産への投資は営業キャッシュフローに分類されています。
国内外のストリーミング事業の状況です。
国内ストリーミング売上は61億5302万ドル、海外は50億8919万ドルの売上をあげています。
有料会員数は国内が5281万人、海外は5783万人と、海外の方が多くなっています。合計すると1億1064万人のストリーミング有料会員がいることになります。
続いて元祖CtoC企業のeBayです。