事業内容
東鉄工業及びそのグループ会社は、建設業に関連した幅広い事業を展開しています。このグループは、東鉄工業を含む子会社5社と、関連会社2社で構成されています。
事業セグメントは主に3つに分けられます。まず、土木事業では、企画から設計、施工、監理までの土木工事全般を手掛けています。このセグメントにおいて、東鉄メンテナンス工事株式会社、株式会社全溶、株式会社ジェイテックが施工の一部を担当しており、東日本旅客鉄道株式会社が主要な得意先となっています。
次に、建築事業では、建築工事全般に関わる企画、設計、施工、監理を行っています。このセグメントでは、東鉄創建株式会社が施工の一部を受け持ち、こちらも東日本旅客鉄道株式会社が重要な顧客です。
最後に、その他の事業として、商業ビルの賃貸事業や発電、緑化、砕石リサイクルなどの環境事業を展開しています。また、連結子会社の東鉄機工株式会社は保線機械の製作及び検査修繕を、興和化成株式会社は鉄道関連製品の製造及び販売を行っています。さらに、関連会社の株式会社日本線路技術は鉄道関連のコンサルタント事業を手掛けています。
これらの事業を通じて、東鉄工業グループは建設業界における多角的なサービスを提供し、鉄道をはじめとするインフラ整備に貢献しています。
経営方針
東鉄工業及びそのグループ会社は、建設業界において、鉄道関連工事を中心に土木、建築、環境事業など幅広い分野で事業を展開しています。同社は、中期経営計画「東鉄 3D Power Up Advance 2024」を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。この計画では、「3D戦略」をさらに強化し、同社の特性を活かした成長戦略の推進に注力しています。
具体的には、顧客と業域の拡大を目指し、JR東日本をはじめとする鉄道事業者への事業展開や、鉄道関連、鉄道近接の公共・民間工事の拡大を図っています。また、企業体力の強化を目的とした「Power Up Project Ⅱ」を推進し、人材力と技術力の向上に努めています。これにより、安全・品質第一の徹底、働きがいのある職場づくり、生産性の向上、コスト削減、ESG経営の実践など、多岐にわたる分野で目標を設定し、取り組みを進めています。
さらに、設備投資計画においては、人材力の強化に50億円、技術力の強化に160億円、その他維持更新に30億円、合計で240億円の投資を計画しており、これにより組織力の向上を図っています。
東鉄工業グループは、これらの戦略を通じて、鉄道工事業界における「ナンバーワン」、建設業界における「オンリーワン」の地位を確立し、すべてのステークホルダーが安心して暮らせる社会創りに貢献することを目指しています。同社の取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップであり、その社会的使命を果たすための確固たる一歩と言えるでしょう。