米国の電気自動車メーカー、テスラが1月26日、2021年本決算を発表。「テスラにとってブレイクスルーの一年だった」と振り返り、「EVの実現性や収益性について疑いの余地はもはやない」とコメントを寄せた。
今回もまた、強気の発言にふさわしい決算内容だった。10〜12月の売上高は177億ドル(前年比65%増)にのぼり、営業利益は26億ドル(同4.5倍)。
営業利益率は14.7%だったが、これはCEOへの株式報酬2.45億ドルを費やしてなおの結果であることも強調。イーロン・マスクへの高額報酬をいわば逆手にとり、自らの収益性改善をアピールした。
株式市場が軟調さを深める中、テスラの時価総額は9,400億ドルを超えていた。時間外株価は底堅く見えたが、蓋を開けてみると翌日、株価は11%以上も急落した。
世界でもっとも価値のある企業の一つという地位をほしいままにしたイーロン・マスクは、テスラの未来についてどのように考えているのだろうか。決算発表を中心に、その内容についてご紹介する。